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5yamaisioのレビュー・評価・感想

ハピネスチャージプリキュア! / ハピプリ / HappinessCharge PreCure! / HappinessCharge Pretty Cure!
3

意欲的な要素が良くも悪くも滑った感があるシリーズ10周年作品

2014年2月から2015年1月にかけて放送された『プリキュアシリーズ』第11作で、シリーズ10周年記念作品を謳った作品となり、世界中にプリキュアがいるスケールの大きな舞台で、負の面も強調されたメンバーの恋愛模様が描かれる印象的な作風でした。10周年記念作として意欲的な要素を多数盛り込んだのは判る一方、恋愛模様に関しては初代や「5」のようなプラトニックなものではなく、プリキュアをサポートする側のブルーという神が諸悪の根源ともいえる展開は好みがはっきりと分かれる印象で、この辺りも本作がシリーズ中低評価を受けがちな要素といえました。
他にもキャラデザや多数のフォームがあるものの、印象に残らなかったりなど、要所要所で詰めの甘さが感じられ、雰囲気的にはヒットした「ハートキャッチ」の要素を出しているものの、全体的に滑ってしまった印象が否めない結果になりました。

一方で、(好みは分かれそうですが)恋愛模様に関するキャラ達の姿は良くも悪くも等身大の少女というリアリティが感じられ、また初代から「ドキドキ」までのプリキュア全員が一人ずつ本編開始前にありがとうのメッセージを送る出だしは特に記念作感があり(私もそうですが)プリキュアファンには嬉しい要素でした。

殺人鬼から逃げる夜
7

韓国映画「殺人鬼から逃げる夜」はどんな映画?注目ポイントを紹介!

韓国のスリラー映画「殺人鬼から逃げる夜」のあらすじや注目ポイントについて紹介していきます!

主要キャストのギョンミ役はチン・ギジュ、ドシク役はウィ・ハジュン、ギョンミの母親役はキル・ヘヨンが演じています。
聴覚障害を持つギョンミは帰宅途中、血を流して倒れている女性を見つけます。しかし、彼女を発見したことによりギョンミは殺人鬼ドシクの次のターゲットにされてしまいます。耳が聞こえないギョンミは殺人犯の足音も聞こえず、思うように他人とコミュニケーションも取れません。彼女は生き抜くことができるのかという緊迫したストーリー。

ここからは作品の注目ポイントを紹介していきます。
1つ目はギョンミの機転です。
彼女は視覚障害のため耳が聞こえませんが、それを持ち前の賢さと俊敏さで必死にカバーします。思うように他人に頼ることもできないことのもどかしさや無音であることの恐怖に負けず、殺人鬼から逃げ切ることができるのか、目が離せません。

注目ポイント2つ目は、ウィ・ハジュンの演技力。
ホラー映画「コンジアム」や「イカゲーム」出演のウィ・ハジュンはこの映画ではサイコパスな殺人鬼を演じます。どんな手を使ってでもターゲットを殺そうとするドシクは第一発見者を装ったり、時にはスーツ姿の好青年になりすましたりします。特に彼の表情に注目してほしいです。

注目ポイント3つ目は、映画に込められたメッセージです。
この映画からは、障がい者に対する世間の対応のリアルが感じられるでしょう。全ての人が冷たいわけではなく、親身になって理解しようとする人もいれば聞く耳を持たない人もいるということが、作品に反映されているのです。また、人を見た目やその場の印象だけで決めつける傾向にあることも実感できるでしょう。いわゆる風刺的な要素も兼ね備えていると感じられます。

この映画を見れば、耳が聞こえない主人公が殺人鬼から逃げるという新感覚なスリルを味わうことができるでしょう。一見する価値はあると思います。まだ見ていない方は是非ご覧になってはいかがでしょうか?

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
9

漫画『呪術廻戦』感想&評価

緩急が素晴らしい作品です。
激しい戦闘シーンの緊張と、ギャグ要素や日常の緩急のバランスがちょうど良く、それぞれのキャラクターの背景も相まって続きが気になって仕方ないです。
話の展開スピードがかなり速く、読み飽きません。
例えば、主人公が打ちのめされるような状況において、その心情と持ち直すまでの経緯を他の漫画なら2〜3話使って描くようなものも、この作品ではたった数コマで描いています。
「感情移入しにくい」という意見もあるかもしれませんが、かえって切迫した状況で受け入れるしかないというリアル感があります。
キャラクターも個性的でぶっ飛んでて魅力があると思います。
女の子キャラが総じてサバサバ系強め女子なのはかなり偏りがあると思いますが、ツンデレ好きにはたまらないはず。
また、連載開始当初から『HUNTER×HUNTER』っぽい、『BLEACH』みたいなどと言われていましたが、『呪術廻戦』はそんな「〇〇っぽい」という揶揄を分かった上で、いや敢えてというか「〇〇っぽい」を匂わせている気がします。
そもそも、好きな作品に影響を受けるのもオマージュするのも好きだからなわけですし、作者は楽しんでそれをやってる気がします。
メタ的なセリフが多い作品なので、読む側も「これってもしやアレか?」と思いながら楽しめばいいと思います。

星のローカス
8

星座と神話が織りなす青春ストーリー

町工場を経営する父親に言われるがまま工業高校の機械科に入学した二木聡。共同経営者の娘で幼馴染みの阿見志保里。聡の下宿先の隣人で同級生の永尾友幸。同じ工業高校の機械科に入学した3人の友情と恋愛模様を描く高校3年間の青春ストーリーです。

この三人を軸に、星座とギリシャ神話や他の神話などをモチーフにストーリー展開がされていきます。
しかし、「神話には全く興味がない!」という人にも楽しめるように、ギャグなども織り交ぜながら描かれているので、気にしなくても十分読み応えのあるストーリーとなっています。

神話に描かれている教訓を元に聡たちがどのようにストーリーを進めていくのか楽しみのひとつであり、展開も面白く引き込まれていくので、毎回最後まで一気に読んでしまいます。

月刊少年チャンピオンで連載され始めたころは、ギリシャ神話や星座、星の名前も全く知りませんでした。しかしこのマンガを読み進めるうちにギリシャ神話や星にも興味を持ち始め、ギリシャ・ローマ神話の本を手に入れ読み始めました。

神話を元にしたマンガはいくつか有るのかも知れませんが、神話の話のまま描くのではなく、教訓として別のストーリーを組み立てていったマンガは私の知る限りこのマンガだけだと思います。