漫画『呪術廻戦』感想&評価
緩急が素晴らしい作品です。
激しい戦闘シーンの緊張と、ギャグ要素や日常の緩急のバランスがちょうど良く、それぞれのキャラクターの背景も相まって続きが気になって仕方ないです。
話の展開スピードがかなり速く、読み飽きません。
例えば、主人公が打ちのめされるような状況において、その心情と持ち直すまでの経緯を他の漫画なら2〜3話使って描くようなものも、この作品ではたった数コマで描いています。
「感情移入しにくい」という意見もあるかもしれませんが、かえって切迫した状況で受け入れるしかないというリアル感があります。
キャラクターも個性的でぶっ飛んでて魅力があると思います。
女の子キャラが総じてサバサバ系強め女子なのはかなり偏りがあると思いますが、ツンデレ好きにはたまらないはず。
また、連載開始当初から『HUNTER×HUNTER』っぽい、『BLEACH』みたいなどと言われていましたが、『呪術廻戦』はそんな「〇〇っぽい」という揶揄を分かった上で、いや敢えてというか「〇〇っぽい」を匂わせている気がします。
そもそも、好きな作品に影響を受けるのもオマージュするのも好きだからなわけですし、作者は楽しんでそれをやってる気がします。
メタ的なセリフが多い作品なので、読む側も「これってもしやアレか?」と思いながら楽しめばいいと思います。