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5m55makiy

5m55makiyのレビュー・評価・感想

NANA / ナナ
7

少女漫画を超越している

作者体調不良により完結していないにも関わらず2度映画化された少女漫画。
地方から上京する新幹線でたまたま同席となった同じ名前の少女2人が夢を叶えるために奮闘するストーリー。
背景がデジタル加工である為、リアルな風景が表現でき主人公達が実際の場所にいるかの様に想像できる。
中盤から回想と現在の話が平行に進むようになり少女漫画と思えない小説の様なストーリーの進み方で奥行きがある。
衝撃的な出来事が随所にあり20代の少女から女性へ成長する過程の危うさや夢を見られるエネルギーが上手く表現されている。
主人公達の人間離れしたスタイルの良さや才能が直ぐに評価されるところに少女漫画らしさは残るがオシャレでファショナブルな絵のタッチである。
伏線が随所にある為、何度も読み返すことが必要となるだろう。
先述したが作者が体調不良で休刊となり10年以上経っても続編を待つファンは多い。
海外版も出版されているようでフランスに旅行した際に本屋で見つけた時は非常にテンションがあがり買ってしまった。
ファンは国内外にもいるので留学や海外赴任の際に話題にのぼることもあるだろう。
休刊直前に主人公の恋人が死んでしまうので話はどんどん暗くなっていくのだろうが続きを読みたいと思わずにはいられない。

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
8

ヤンキーを舞台にしたタイムリープするお話

主人公がもう一度人生をやり直す、という設定は聞き飽きたと思っていました。なので最初は期待することなく、なんとなく見始めた感じでした。ですが、とにかく、面白いの一点につきます。
不良自体、あまり好きじゃないジャンルでしたが、主人公のひたむきに頑張り、未来をとにかく変えようとする姿にこちらも涙が溢れました。そして登場するそれぞれのキャラクターがとにかく男気があって面白いですし、映えるような活躍ぶりにどんどん作品にのめり込んでいきました。大人になった自分が見ても面白いし、それぞれの喧嘩シーンも圧巻でした。
アニメから作品を知り、そこから原作の漫画まで読みましたが、最後の終着点が分からないし、最後は笑顔でハッピーエンドになると思いたいけど、過程も見逃せないです。
一つのミッションをクリアして、これで未来が変わる、みんなが生きていると思って現代に戻っても、新しい別の最悪な未来が待っていて、これを永遠と繰り返すのが絶望的なのに、それぞれ過去に戻って新しい重要な仲間が出てきて、敵が出てきて、その敵も味方になったりして、大人になってからも残る子供心をくすぐる作品でした。
個人的には主人公より、脇役やサブキャラの方が魅力的に感じていました。

オーケストラ・リハーサル
10

オーケストラを題材にしたコミカルな映画

『オーケストラ・リハーサル』はイタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニが監督した作品で、1979年にTV用に撮った短編の映画です。
作品の内容は、オーケストラのメンバーがコンサートのリハーサルに臨み、指揮者を迎えリハーサルが始まりますが、指揮者の言うことを聞かずに勝手放題のことを始めるというものです。しかしそのうち大きなボールが部屋に当たって室内が滅茶苦茶になってしまいます。その混乱の後、再びリハーサルが始まるといった筋です。
この映画はとても滑稽、かつ寓意的で、細部がとても面白くできています。登場人物の俳優たちも個性的でユニークです。その表情を見ているだけでも楽しい作品と言えましょう。
ここに出てくる指揮者はとても強権的で傲慢そのものですから、団員が反発するのは当然と言えます。実際のオーケストラではこのようなことはあり得ませんが、そこはやはりフィクションですからあり得ないのですが、あっても良いかもしれないという話になっているのですね。
この作品には風刺が込められているようですが、それが何なのかは観客一人一人が考えれば良いと思います。
映画の中で団員の1人が携帯ラジオでサッカーの中継を聴いているシーンがあり、それを見るとやはりイタリア人はサッカーが好きなのだと感じますが、そういう細かいシーンに面白さが詰まっています。
是非たくさんの方にお薦めしたい映画です。

ブルーロック / Blue Lock
9

王道ではないサッカー漫画!!

サッカーとは11人のチームメイトとともに協力し、相手から1点でも多くのゴールを奪い勝利するというスポーツである。しかし、ブルーロックという漫画はそんな読者の価値観を完全に覆すようなストーリーになっている。日本をワールドカップで優勝させるという夢を持つ日本フットボール連合の帝襟アンリと、その夢を叶えるために雇われた絵心甚八の二人で日本に欠けている絶対的エースストライカーの育成を目指す。そのために日本全国から18歳以下の有望なフォワード300人を集め、ブルーロックというサッカーのためだけに造られた施設でしのぎを削らせ、その中から一人の最強の絶対的エースストライカーを産み出すという計画を実行する。しかしその計画は、選手それぞれにサバイバルをさせ、負けた選手から脱落していくというものであった。さらに、脱落し負けた選手は一生日本代表には選出されないという残酷なものであった。自分以外の299人すべてが敵である。計画の中の1つの11人対11人のチーム戦では、味方の選手より多くの点を決めるか相手チームに勝てなければ脱落するというものであった。そんな環境で行われるサッカーは、多くの選手が見方にはパスを出さず、自分がゴールを決めることしか考えていない、サッカーと呼ぶには程遠い空間となっていた。そんな中主人公の潔与一は地味ながらもチームメイトの信頼を勝ち取り上手く協力し、勝利につなげた。そんな潔与一を中心に絶対的エースストライカーをめざし戦い競い合うストーリーとなっている。