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5chutamaruoのレビュー・評価・感想

アンダーグラフ / UNDER GRAPH
8

デビューして長い年月が経っても色褪せない。

2000年にデビューしたアンダーグラフ。
「ツバサ」がヒットするまでの2004年9月22日までは無名であった4人組ロックバンド。
キャッチコピーは「人はツバサを持つと自由になれるのですか?」。有名女優をミュージックビデオの起用し、語りからスタートする。
いつの日か、思い出すこの曲「ツバサ」はたまに聞いてみるとなんだか懐かしい。
一時期は解散したのではという人達もいるくらいだったが全国ツアーやライブ活動を中心に音楽は続けていた。
自主レーベルを立ち上げ、その年のシングル売り上げの全額を東日本大震災に寄付をしたこともある。
2012年に、メンバーの脱退。新たな再スタートをきった。

語りかけるようなタイトルも特徴的だ。
「真面目過ぎる君へ」、「素敵な未来」、「君が君らしくいられるように」、「素敵な未来」。
数々のタイトルが不思議と吸い込まれる曲になっていく。
一度は、自主レーベルで活動を行っていたが、2014年に新たなレコード会社と契約して再メジャーデビューという異例な形でスタートをきった。
アニメの曲も書き下ろし「風を呼べ」という曲も出した。
彼らの作る曲は歌詞も素晴らしい。
「ただならぬカナシミが 胸を埋め尽くし嘆いた
人はただ愛したい それだけの事なぜ奪う?
ただならぬカナシミが 胸を埋め尽くし嘆いた
僕はただ愛したい それだけの事なぜ奪う?
流れていく日常が 壊れた日々を正すように
やがて来る宣言を 待ち侘びながら生きていく」
これは「勇気ある撤退を」の歌詞だ。
カナシミだけじゃない、愛を奪ってはいけない。
流れてた日常、壊れた日々、自分での宣言をするまではがむしゃらに働く日々。また宣言を待ち侘びながら生きていったとしても、これからはカッコいい人生にしていこうということが感じられる。勇気ある撤退をしながらは人生続いていく。
そんな彼らの活動に注目だ。

ホリミヤ / 堀さんと宮村くん / 堀宮
10

ホリミヤ最高!

「面白そうだからみてみようか」そんな動機でホリミヤを観た私。時間が経っていくうちにどんどんのめり込んでしまいました。私は、アニメ好きで結構な数を視聴してきました。場数を踏んだ私が言うから安心してほしい。”絶対に面白い”観て損しない”絶対得アニメ”です。ホリミヤは高校生の恋愛を題材にしたアニメです。堀さんと宮村くんという二人のキャラクターが出てきます。正直言うと、正反対のタイプなんです。なのになぜか二人とも似ていて、仕草、言葉、反応が、純粋で可愛い。大人になるにつれて忘れ去られる初々しさを感じました。実際に味わえなかった夢のような高校生活が、ホリミヤを通して、「あぁ、こんな気持ちなんだ。」と呼び起こしてくれるような感覚に陥ります。また堀さん、宮村くん以外のキャラクターも個性的で、自分と似ている点、羨ましいと感じる点、すり合わせながらどの年齢、男女問わず、楽しく観れるアニメです。ホリミヤをみていると、青春をもう一度、味わっているような感覚になります。控えめにいって、最高のアニメです。改めて、アニメのすばらしさを感じました。ぜひ、私イチオシ、激推しアニメなのでご覧ください。観ないと損、しますよ。

ブライトバーン/恐怖の拡散者
7

子供がスーパーヒーローの能力を得たら

作り手がアンチヒーローものを作るという明確な意図を持っていて、コンセプトの選択肢が優れていると感じました。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガンが制作に関わっているだけあって、コンセプトの捻り具合と、辛辣な描き方などにセンスを感じました。
内容を一言で言えば、スーパーヒーローの能力を得た子供は怪物でした、という身も蓋もないものです。子供ならではの未成熟な倫理観や思考回路で、邪魔者は殺してしまえと超能力を平然と発揮する主人公がかなり怖く、アンチヒーローはホラーでしかないという題材の認識が非常に真っ当だと感じました。描写もかなり残酷で、観客に負担を強いるトーンも良いですし、一方で両親や周囲の人間が主人公を思いやる心情などもそつなく描いていて、良い映画だと感じました。
その反面で、これはネタバレになりますが、主人公の子供が人間ではなく、実は宇宙から飛来した宇宙生命体だという設定になっています。このコンセプトの場合、人間の子供が倫理観を喪失していくから怖いのであって、それが最初から宇宙人なら「それは倫理なんてないよね」ということになり、歯止めの効かない暴走への恐怖が減退するように思われます。
また、宇宙人が最初から子供の格好だったのは何故か、といった根本的な設定への疑問も残り、設定の大前提が既に乱暴なのが気になる点でした。このコンセプトの場合、人間の子供が隕石に触れて宇宙生命体に寄生されるなど、あくまで人間の子供が何らかの要因で変質する設定の方が良かったと思いましたが、映画自体は面白かったです。

アス / Us
8

自分は誰か

ある日、目の前に自分の家族とそっくりな人々が現れて…というホラーです。映画評論家の町山さんの話を聞いて見に行きました。外国の世にも奇妙な物語的な話が元だそうです。目の前に自分とそっくりな人が来て、自分の人生が乗っ取られるかもという恐怖と、自分や自分の子供と似た顔の人を倒さなければいけないという恐怖といろんな怖さが混じってとても怖かったです。監督が子供のころ、ホームレスの子どもとかをみて、自分の中流階級の生活も運なんだと思って怖くなったことなどが原案だそうです。日本も格差社会になってきましたし、アメリカの風刺で関係ないとはいえない状態になってきました。見ていてとても怖かったです。音楽も不気味で聞いていると気が狂いそうになる感じでした。同じ顔というのは世にも奇妙な物語ぽいなと思いましたが、その人らがハサミで襲ってくるので、映画的な派手さもあり、怖いなと思いました。オチは結構ありがちな話だし、ちょっとSF小説とかが好きな人なら、最初の遊園地のシーンで読めてしまいそうですが、オチがわかっていても怖かったし、一度見てからもう一度見ると、伏線が張り巡らされているなと思えて、また面白いです。この監督の映画は前作も怖かったし、ハズレがないなと思いました。