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自分は誰か
ある日、目の前に自分の家族とそっくりな人々が現れて…というホラーです。映画評論家の町山さんの話を聞いて見に行きました。外国の世にも奇妙な物語的な話が元だそうです。目の前に自分とそっくりな人が来て、自分の人生が乗っ取られるかもという恐怖と、自分や自分の子供と似た顔の人を倒さなければいけないという恐怖といろんな怖さが混じってとても怖かったです。監督が子供のころ、ホームレスの子どもとかをみて、自分の中流階級の生活も運なんだと思って怖くなったことなどが原案だそうです。日本も格差社会になってきましたし、アメリカの風刺で関係ないとはいえない状態になってきました。見ていてとても怖かったです。音楽も不気味で聞いていると気が狂いそうになる感じでした。同じ顔というのは世にも奇妙な物語ぽいなと思いましたが、その人らがハサミで襲ってくるので、映画的な派手さもあり、怖いなと思いました。オチは結構ありがちな話だし、ちょっとSF小説とかが好きな人なら、最初の遊園地のシーンで読めてしまいそうですが、オチがわかっていても怖かったし、一度見てからもう一度見ると、伏線が張り巡らされているなと思えて、また面白いです。この監督の映画は前作も怖かったし、ハズレがないなと思いました。