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5aNAOKI315のレビュー・評価・感想

JUDGE EYES:死神の遺言 / ジャッジアイズ:死神の遺言
10

時間泥棒と出会いました

別のゲームをやっていて、ある時たまたまTwitterで「キムタクが如く」と言われていて、
なんか面白そう、買ってみるかと思ったのがきっかけです。
思い立ったら即行動!
仕事帰りに某ゲーム屋さんで購入してきました。

それ以降、生活リズムが変わってしまうとは夢にも思わず…。
さて、帰宅後さっそくやり始めると、ストーリーが面白い…。
あれ、やめ時が分からない…。
今何時だ? えっ、朝の4時!?
本当にこんな生活が続きました。
外出時は、外の風景がジャッジアイズの世界にいるように見えてしまうほどです。
(あの車の後ろ、隠れられるな…。この看板の裏も、隠れられる!)

このゲームは本当に時間泥棒です。
サブストーリーもかなりのボリュームだから、全部やりこむとなるとかなり時間がかかります。
そしてストーリーに引き込まれるから、あともう少しだけ…と繰り返しているうちにあっという間に朝になります!

ただこちらのゲーム、極道がしっかり関わるので血の描写や暴力シーンがあります。
それらが苦手な人は難しいかもしれません。
大丈夫という人は、間違いなく買って損はしません。
最初は「わぁ、キムタクだー!」となります。
でも最後には、「そういえばキムタクだったね!」となるくらいストーリーに入り込んでいるはずです!
もちろんいい意味です。
ストーリーのテーマも、考えさせられる内容です!

奪われた睡眠時間と引き換えに、とても楽しい時間を過ごせました!
ぜひぜひ、1人でも多くの方にやってほしいゲームです!

ライブ・ア・ライブ / Live A Live
10

人間の本質が分かる名作

スーパーファミコン全盛期に旧スクウェア〔現:スクウェア・エニックス〕から発売されたゲームです。シナリオは下記にて紹介します。

最初にプレイできるのは7つのシナリオ。
現代編、SF編、幕末編、近未来編、西部編、原始編、功夫編。
どのシナリオからでもプレイする事が出来ます。近未来編、原始編、功夫編は一般的なRPGと同じシステムでストーリーが進行します。
現代編
このゲーム独自の戦闘に慣れるにはお勧めです。最初にプレイするには難易度が高いです。
SF編、西部編
移動しながらストーリーが進行します。少々厄介なギミックがあります。
幕末編
難易度がかなり高くやり込み重視です。初期でレベル99にしました、とかアイテムは全て集めるとか、やり込んだ方は多いと思います。
ゲームのシステムや流れに慣れてからこのシナリオに触れると良いと思います。

このゲームでは共通のキーワードを持ったボスが登場します。
SF編ではOD-10、功夫編ではオディワン・リーなど必ず【オディオ】というワードが組み込まれています。ラテン語で【憎しみ】の意味を持ちますが7つのシナリオが終わった段階ではなぜ憎しみの単語が強調されるのかは分かりません。しかし、この単語の真の意味は7つのシナリオ全てをクリアすると選択可能になる中世編で明らかになります。

中世編の主人公オルステッドは中世編ではある場面を除き、全く喋る事が出来ません。
中世編の話の流れも「親友と競い、お姫様と愛を交わすが魔王に連れ去られ、再び親友とともに仲間を集めて魔王を打ち倒す」という一見王道的なRPGのシナリオになっています。ですが、かつての魔王を倒したはずの勇者が「人を信じない」という旨の発言をしたり不穏な空気が流れ始め、魔王打倒後、かつての勇者は流行病で死亡してしまいます。親友も行方不明になります。
やっとの思いで帰ってきた勇者オルステッドは一転して魔王になりますが、この下りが人間の悪意や周囲に流されやすい特性をよく押さえていると思います。
広まった噂を信じ、一人の人間を排斥する。そして正義の名の元、裁く。どんどん不穏な空気の中、最後の希望を信じる主人公は親友や愛を交わした姫にも裏切られ、魔王になってしまいます。人間の醜さを見て、信じた人に裏切られ傷つけられる様は心にくるものがあり、人間は本質的に愚かだと言うことをありありと見せつけられます。
大人になると同期と競ったり友達に劣等感を抱いたりすることがあると思います。しかし、この劣等感が人を傷つけさらなる悲劇に繋がるということを分かりやすく教えてくれます。現在ではバーチャルコンソールでも配信されております。微笑ましい会話や日常に潜む人間の悪意、人間の愚かさと僅かな善性をゲームを通して見ることができるのは今もこのゲームくらいではないかと思うほどです。
大人になった今こそぜひプレイして欲しいゲームです。