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5024love8585l4のレビュー・評価・感想

9

人と繋がることをあきらめないと、お互いに温めあいながら誰かのことも温めうる

・主題となっている「糸」の歌詞やメロディーから受け取れるぬくもりが、ひとりひとりの人生を通して描かれている。
平成という時代の流れとそれぞれの人生の山あり谷ありをこれでもかと盛り込まれた激しいストーリー展開のなか、
シーンごとに強く印象付けられる登場人物の心情に触れて、人生観を養える映画となっている。

・主演の菅田将暉さん小松菜奈さんは、本当の夫婦になり、この映画がまた一つの通過点かと思うとますます感慨深い。
脇を固める豪華なキャスト陣の演技は流石といいたい。子役の漣と香の娘ゆいちゃんも素晴らしかった。
『泣いている人がいたら抱きしめてあげる』というワードが後半、幾度か出てくるが、このシーンからストレートに、
人と人が出会い、紡いだ糸が布になってまただれかを温めるということが連想できた。

・中島みゆきさんの歌が、登場人物の心にも観客の心にも染み入る。
劇中、カラオケダイニングバーで香役の榮倉奈々さん、のちに竹原役の成田凌さんも歌唱する「ファイト!」は力強くてそれぞれのキャラクターの想いがこもっていたし、心に響いた。
昭和を代表する応援歌であり、人生のさまざまな苦難を乗り越える時に聴くとパワーをもらえる。

主題歌も挿入歌も、映画を通して中島みゆきさんの歌がいつの時代にも聴き続けられる理由がわかった。

梅切らぬバカ
7

重くなくてよかった

すごく重くなりそうな話だけど、そんなことなくて、どこかおっとりとした、ほのぼのした感じになっていました。いろんな人に支えられ、母からもおおきな愛を与えられている忠さんだけど、すべての人に好意的に見られているわけじゃないところがリアルです。それは仕方がないことなのかもしれませんが、悲しいなとも思います。グループホームの方々はすごく親子のことを考えていて、いいなって思いました。本当はずっと一緒にいてあげたいけど、自分の方が先に死ぬかもしれないし、どこかに居場所をって親ならだれもが思うことなのではないでしょうか。こういう立場になったら、私ならどうするだろうかとか考えました。加賀さんも塚地武雅さんもすごく役に入り切っていて、こんな親子いそうって感じだったし、すごく自然といい親子だったので、ニコニコしてしまいました。塚地さんはほんと役者さんだなって思いました。もう芸人っていうか役者って感じ。時間が短いし、解決って感じではなかったのですが、解決なんてないかもしれない問題なので、そこはまだ途中って感じで終わってもいいのかもしれません。それでもある点では解決していたのでほっとしました。梅の木の話がよかったです。

バリー・リンドン
8

完璧主義者キューブリックが映し出した豪華絢爛たる歴史絵巻『バリーリンドン』

『バリーリンドン』は1975年に公開された劇映画で、脚本・監督・政策はスタンリー・キューブリックです。この作品は1844年発表の小説『バリー・リンドンの幸運』(ウィリアム・メイクピース・サッカリー)を原作にしています。出演はライアン・オニール、パトリック・マギー、レオナルド・ロッシーター、ハーディ・クリューガー。映画では、18世紀の架空のアイルランド人の機会主義者が社会的に立身出世して亡き夫の貴族の地位を手に入れるために裕福な未亡人と結婚する過程が描かれています。
キューブリックは『バリー・リンドン』の細作を1971年の『時計仕掛けのオレンジ』の後に始めました。本来、彼はナポレオンの伝記映画の監督を意図していましたが、類似作の1970年の『ワーテルロー』が商業的に失敗したために資金提供を受けられなくなりました。キューブリックは結局『バリー・リンドン』の監督を行うことになり、ナポレオン映画のための研究を活かして7年戦争期に時代を設定しました。撮影は1973年の12月に始まり、おおよそ8か月間続きました。ロケは英国、アイルランド、東西ドイツで行われました。
映画のカメラワークは「画期的」と評されています。ロングショットを多用し、ゆっくりと背景へのズームで終わると、場面全体はロウソク明かりのもとで撮影されたようになり、まるでウィリアム・ホガースの絵画のような雰囲気を醸し出します。屋外の場面はアイルランド、英国、西独で撮影され、屋内の撮影は主にロンドンで行われました。製作にはトラブルが付きものでした。後方支援、天候、政治(キューブリックはIRAの人質になることを恐れていました)に関連する問題です。

20世紀少年 本格科学冒険漫画 / 20th Century Boys / 21世紀少年 本格科学冒険漫画 / 21st Century Boys
2

長い作品だから

浦沢直樹の「20世紀少年」という漫画を、映画化した作品です。3部作なのですが、漫画がすごい長い作品なので、それを3つでまとめるのは元々不可能だったと思います。本作は、1作目で、ケンヂの過去の話とか、トモダチが出てきたときの話とか、説明的なところのはなしなのでまだどういう話なのかわかります。でも、それは私が漫画を読んでいるからかもしれません。読んでないとわかりにくいかなと思います。いい場面の切り貼りのような感じが少します。よかったところは、ケンヂの唐沢くんとか、香川照之さんとかがとても原作のキャラと似ているところです。喋り方とかもなんとなくイメージ通りでキャスティングの妙だなと思います。話としては、ロボットが出てきて世界が一度終わるかもというところがクライマックスなので、一応はドラマチックな展開です。日本の話ですが、銃が出てきたり、人も急に死んだり、カルトっぽかったり、漫画らしい派手さがあるので、映画には向いたところを取り出した作品だったなと思います。ケンヂの姪が子供の頃の作品なので、女の子も可愛らしいし、なかなか素敵です。でも、ここからの映画はだんだんグタグタになっていくので、本作で止めることがオススメです。