長い作品だから
浦沢直樹の「20世紀少年」という漫画を、映画化した作品です。3部作なのですが、漫画がすごい長い作品なので、それを3つでまとめるのは元々不可能だったと思います。本作は、1作目で、ケンヂの過去の話とか、トモダチが出てきたときの話とか、説明的なところのはなしなのでまだどういう話なのかわかります。でも、それは私が漫画を読んでいるからかもしれません。読んでないとわかりにくいかなと思います。いい場面の切り貼りのような感じが少します。よかったところは、ケンヂの唐沢くんとか、香川照之さんとかがとても原作のキャラと似ているところです。喋り方とかもなんとなくイメージ通りでキャスティングの妙だなと思います。話としては、ロボットが出てきて世界が一度終わるかもというところがクライマックスなので、一応はドラマチックな展開です。日本の話ですが、銃が出てきたり、人も急に死んだり、カルトっぽかったり、漫画らしい派手さがあるので、映画には向いたところを取り出した作品だったなと思います。ケンヂの姪が子供の頃の作品なので、女の子も可愛らしいし、なかなか素敵です。でも、ここからの映画はだんだんグタグタになっていくので、本作で止めることがオススメです。