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4qchopami_15

4qchopami_15のレビュー・評価・感想

ラブライブ! / Love Live!
9

毎話泣けます

『ラブライブ!』シリーズは普通の女子高生が部活としてアイドル活動をする物語です。
全国大会「ラブライブ」(野球でいう甲子園)での優勝を目指し奮闘します。廃校を阻止するため高校の知名度をあげたい、自分も輝きたい。シリーズによって目的は様々ですが、普通の女の子たちが努力していく過程を描いたストーリーです。

何故泣けるかというと、彼女たちの心情の変化やアイドルとしての成長を見ることができるからです。
多感な時期の高校生ですので、素直に自分の感情を伝えることが苦手な子、コンプレックスがあり消極的な子など色んな悩みを持っているキャラクターがいます。
時には思いがぶつかり、パフォーマンスもうまくいかないという高校生での部活動のリアルな風景も表現されます。
それでも仲間への思いをきっかけに、克服をしたり、お互いを理解して前に進みます。

私は『ラブライブ!スーパースター』で歌がとても上手なのに、人前にでるとパニックで声が出なくなってしまう「澁谷かのん」ちゃんの克服が特に泣きました。かのんちゃんも自分ためでなく、頑張っている仲間に感化されて克服しました。

そして『ラブライブ!』シリーズはもう1つ別の楽しみ方があります。それは声優さんのライブです。
実際に声をあてている声優さんがキャラクターに扮して生歌ライブをしてくれます。キャラクターに会っているような喜びもありますし、声優さんたちが回数を重ねるうちに、ダンスの技術も向上する様子も見ごたえがあります!

キャラクターたちの成長、1つの作品で2度楽しめるところ、まだまだ魅力的な要素はたくさんありますが長くなってしまうのでここまでにさせていただきます。『ラブライブ!』は素晴らしい作品です。

銀魂 / Gintama
8

坂田銀時のギャップが最高

銀魂は、坂田銀時、志村新八、神楽の3人が万屋として様々な困難に立ち向かいながら、成長していく物語です。
そんな銀魂の魅力はなんと言っても面白さとカッコ良さの二刀流です。
主人公である坂田銀時は過去の戦争では白夜叉と呼ばれる最強の侍でした。ですが、今ではただの怠けきった白髪、天然パーマの飲んだくれです。
そんな坂田銀時ですが、物語が進んでいくに連れて仲間が増えていきます。その理由は、坂田銀時は芯がある侍だからです。
坂田銀時は自分の大切な人が傷つけられた時には、過去の白夜叉の顔となり、強敵に立ち向かいます。そんなおちゃらけた部分と芯の通った侍の部分、両方を兼ね揃えているのが、坂田銀時という人間です。
また、坂田銀時と幼少期からの親友である高杉晋助との物語が軸となります。過去の因縁や2人の師である吉田松陽の存在、それらが深く絡まり合っては解けて、最後にはどのような展開となるのか、目が離せません。
また、銀魂の人気の理由は、ギャグの回が非常に面白いという事です。その時その時の時事ネタや他の人気漫画のパロディも組み込みながら、銀魂にしかない面白いギャグの回があるのも銀魂の魅力です。
そんな面白さとカッコ良さの二刀流である銀魂が大好きです。

メガマインド
7

悪役主役

悪役が主役の作品です。ある日、最大のライバルのヒーローがいなくなり、街を牛耳ることができるようになったメガマインド。でもなんか、つまらなくて…という話です。ヒーローがいなくなり、なんだか面白くなくなったというのはよくわかるし、2人は互いにいてこそ成り立っていたんだなと思いました。主役のメガマインドの声は山寺宏一さんがされていて、とてもユーモラスな悪役でした。彼が悪役になった生い立ちも映画の最初で語られるのですが、山寺さんが声をやってるし、コミカルに描いてるから見ていられるけど、考えるとちょっとひどいなという生い立ちです。あんなふうにみんなから悪く言われたらそりゃ悪くなるしかないでしょて感じでした。ああやって、悪は作られるんだなと思ってしまいました。ヒロインは、なんだか気の強い女の人で、ヒーローの友達だったテレビレポーターです。メガマインドに捕まっても、またか、て感じで冷静で頭も良く、女の私から見ても好感度が高いです。あと、ヒーローがヒーローをやめた理由が、くだらなくて、さすがドリームワークスと思いました。ドリームワークスの作品はどこか皮肉があって好きです。また、見たいなと思います。

紙の月 / Pale Moon
8

辛い現実なんて捨てていいのかも

夢の中や映画の中の世界、嘘の世界だと分かっていてもこの中にずっといたいという瞬間は人生にありますよね。そんな瞬間を鋭く描いた映画です。
主人公の梅澤梨花はパートから契約社員となった平凡な銀行員です。仕事はまずまず順調なものの夫との関係はあまりうまく行っていませんでした。不倫や大喧嘩をしたわけではありませんが、小さなすれ違いが気持ちを遠ざけます。梨花の初めての給料で買ったペアウォッチのプレゼントをもらった後日、カルティエの時計を渡して「もっといい時計をしなよ」と言ってきた夫に不満と無力感を感じた梨花は少しずつ人生の道を踏み外します。
退職した女性社員の後を引き継いで裕福な老人への営業の帰り道、化粧品欲しさに受け取ったお金を着服。ここが人生の分岐点になりました。老人の家で出会った光太と不倫関係を重ね、契約金の着服もエスカレート。気づくと数百万の借金を抱えていた梨花は着服がばれ追い込まれたその瞬間、椅子で会社の窓を割りに全力疾走で逃走します。
紙の月のいい所は、物語の進行が決して説明的でなく、何気ない会話のずれや表情、カットで登場人物の心情を描写しているところです。梨花が光太との一線を超えるその瞬間、会話はありませんが間違いなく運命的であるということが分かるシーンになっています。
平凡で何も起きない人生より、嘘にまみれた虚構を突き進んだ方がいいというメッセージは、主人公に共感できない人には刺さらないと思いますが、一方で少しでも考えたことがある人にはとても響く、そんな映画になっています。