メガマインド

メガマインドのレビュー・評価・感想

メガマインド
9

悪党なのに主人公?概念を超えていく隠れた名作

『カンフーパンダ』『シュレック』などでお馴染みのドリームワークス社がこの作品で主人公に選んだのは、宇宙人!
肌の色は青く、瞳は輝き、頭部が膨らんでいるその姿は誰からも好かれるヒーローとは真逆の存在。
その名もメガマインド。

彼は悪党として日々を過ごし、ヒーローをどう倒してやろうかと研究に研究を重ねていたが、
ある日ライバルであるヒーローを本当に倒してしまう事となる。

勿論、街の住民からはバッシングの嵐。
当初は心の底から喜び、全てを支配したメガマインド自身も、自分を倒そうとしていた相手がいなくなった事で張り合いがなくなり、悪党としてのやり甲斐を失っていく事となる。

この映画の良いところは何と言っても、誰も想像することのなかった悪党の目線に立った作品という事。
街の人を困らせ、沢山の人々から嫌われ、ヒーローと対峙するメガマインドは、どうして悪の道を進むことになったのか。
その背景と、悪事を全うしようとするメガマインドにきっとあなたも涙します。
そして、ヒーローがいなくなった事をきっかけに始まった、メガマインドの新たな生活と変化。

笑いあり涙あり、そして考えさせられる、どの年齢の方も楽しめる私がおすすめしたい作品です。

メガマインド
7

悪役主役

悪役が主役の作品です。ある日、最大のライバルのヒーローがいなくなり、街を牛耳ることができるようになったメガマインド。でもなんか、つまらなくて…という話です。ヒーローがいなくなり、なんだか面白くなくなったというのはよくわかるし、2人は互いにいてこそ成り立っていたんだなと思いました。主役のメガマインドの声は山寺宏一さんがされていて、とてもユーモラスな悪役でした。彼が悪役になった生い立ちも映画の最初で語られるのですが、山寺さんが声をやってるし、コミカルに描いてるから見ていられるけど、考えるとちょっとひどいなという生い立ちです。あんなふうにみんなから悪く言われたらそりゃ悪くなるしかないでしょて感じでした。ああやって、悪は作られるんだなと思ってしまいました。ヒロインは、なんだか気の強い女の人で、ヒーローの友達だったテレビレポーターです。メガマインドに捕まっても、またか、て感じで冷静で頭も良く、女の私から見ても好感度が高いです。あと、ヒーローがヒーローをやめた理由が、くだらなくて、さすがドリームワークスと思いました。ドリームワークスの作品はどこか皮肉があって好きです。また、見たいなと思います。