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4nkobayashi05のレビュー・評価・感想

明日ちゃんのセーラー服 / AKEBI's sailor uniform / あけびちゃん
8

セーラー服と青春の風景

アニメ『明日ちゃんのセーラー服』は、CloverWorksによって制作された心温まる青春ストーリーです。この作品は、田舎の名門女子中学・私立梅学園を舞台に、主人公の明日小路がセーラー服を着ることを夢見ていた少女の物語を描いています。彼女の学園生活は、友達作りと自己発見の旅となります。

アニメは、緑豊かな田園風景とゆっくり流れる時間を背景に、明日小路の日常と成長を優しく描き出しています。彼女の目標は「友達100人作ること」であり、その過程でさまざまな人間関係を築いていきます。視聴者は、彼女の純粋な夢とそれを追い求める姿に共感し、応援したくなることでしょう。

スタッフ情報には、黒木美幸監督や河野恵美キャラクターデザインなど、才能あるクリエイターたちの名前が並びます。彼らの手によって、キャラクターたちは魅力的に生き生きと描かれ、物語に深みを与えています。また山崎莉乃によるシリーズ構成・脚本は、日常の1コマ1コマを大切にしながら、感動的なシーンを生み出しています。

音楽はうたたね歌菜が手掛け、青春の甘酸っぱさを音楽で表現しています。濱野高年の音響監督のもと、キャラクターたちの声は生き生きとし、視聴者を物語の世界へと引き込みます。

『明日ちゃんのセーラー服』は、ただの学園物語ではなく、夢を追いかける少女の心の成長を描いた作品です。彼女の一歩一歩の成長が、視聴者にとっても大切な思い出となるでしょう。このアニメは、すべての年代のアニメファンにとって、心に残る作品となること間違いありません。どうぞご覧ください。

DRAGONBALL EVOLUTION
2

日本の作品をハリウッド化することに警笛を鳴らした作品

この作品は2009年に公開された映画。日本だけではなく世界で絶大な人気を誇る漫画やアニメの『ドラゴンボール』の実写化作品に該当します。しかし、一般的にこの映画はファンや批評家から酷評され、多くの人々にとって失望する作品となりました。

映画は「普通の高校生として暮らしていた孫悟空」のように、原作の設定やキャラクターの性格を大幅に変更しており、多くのドラゴンボールの要素や魅力が失われている点が大きなマイナスポイントです。そもそもの改変も非難されましたがキャストの選択や演技そのものも批判され、特に孫悟空についてはあらゆる国で「NO」を突きつけられる主人公になってしまいました。

また、ストーリーの構成や展開そのものも疑問視されており、この部分も大きくマイナスです。少年期の孫悟空から続く壮大な冒険やバトルの要素が薄いだけでも大幅なマイナスなのですが、なぜか代わりに恋愛要素や学園ドラマ的な要素が強調されており、原作が好きな人たちから大バッシングを受けました。

さらに、ハリウッド映画で最も期待されている映像やビジュアル効果部分も期待外れに終わっています。特にドラゴンボールで最も重要なバトルやアクションシーンや必殺技の再現が低クオリティで安っぽさを感じられるため、この部分も批判的な声多数です。大事な部分で不自然さが目立った作品になっています。

総合的に言えば、ドラゴンボールの原作ファンや一般の観客から厳しい評価を受けた作品であり、日本の作品をハリウッド化するという安易な発想に待ったをかけたと言えるでしょう。原作の魅力やエッセンスを損なうことなく、より良い実写化ができると期待されていましたが、その期待に応えられなかった最も有名な作品となってしまいました。

あなたがしてくれなくても / あなして
9

みなさん共感します。きっと…

主人公のみちは、子どもを望んでいます。一方、夫は妻のみちといれるだけで充分で心も満たされています。
いつの間にかレスの関係に…そんななかみちが夫ときちんと向き合い、体の関係を求めますが、夫はそれを拒みます。
読んでいてすごく辛くなりました。女性として拒否られるのはすごくつらいですよね。
自分から誘うのはすごく勇気がいると思います。
結婚して5年、周りはいつの間にか子どもがいて、「あれ…自分だけなにもかわってない。」と自問します。
同性としてあせる気持ちがわかります。
ただ、夫の立場になれば、あぁなるほど、求められ過ぎたりプレッシャーを与えられる側も苦悩しているんだなぁとその立場ですごく考えさせられます。
物語が続くとみちにも夫にもお互いにキーパーソンとなる異性がからんできます。
ただ、不倫の話になるのか…と思いきやそんな簡単には進みません。
物語は、一人一人の立場でしっかりと心情をつたえてくれます。
誰しもがきっと登場人物の誰かの立場になったことがあるはずです。
だからこそ、泣いたり驚いたり考えさせられます。
マンガの一つとして触れましたが、こんなにも考えさせられたり、深く考えるとは思いませんでした。
まだ完結はしていませんが、とてもおすすめのマンガです。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち / Good Will Hunting
10

心に必要なもの

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」は1997年公開のアメリカ映画です。

この映画は頭の良い天才不良青年が、心理カウンセラーをたらい回しにされた果てに出会ったひとりの心理カウンセラーと会話を重ね、最終的に更生する、といった話です。

愛情不足で育った子供を問題視したり、アダルトチルドレンなどという言葉を作品として仕上げたものがこの映画なのではないかと思われます。

主人公の青年は優秀な大学の清掃員をしながら不良としていつ捕まってもおかしくないような生活をしていましたが、青年の働く大学の生徒が誰も解けなかった数式を解いたことから、青年を更生させようと大人たちがカウンセラーを当てがい、うまくいかないまま最後に出会ったカウンセラーとの絆を育んでいく物語です。

最後の方のシーンで、青年はカウンセラーに「お前は大丈夫だ」と言われ号泣します。

年々新しい人間心理が紐解かれ心理学用語が生まれています。しかし人間に必要なのは人からもらう「心」なのだろうなと改めて思わされるような作品です。

論理的に心の不具合を伝えられるのも効果はあるのかもしれませんが、案外「大丈夫」のようなシンプルで温かな励ましを人は求めているのかもしれない、そう思わされます。