心に必要なもの
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」は1997年公開のアメリカ映画です。
この映画は頭の良い天才不良青年が、心理カウンセラーをたらい回しにされた果てに出会ったひとりの心理カウンセラーと会話を重ね、最終的に更生する、といった話です。
愛情不足で育った子供を問題視したり、アダルトチルドレンなどという言葉を作品として仕上げたものがこの映画なのではないかと思われます。
主人公の青年は優秀な大学の清掃員をしながら不良としていつ捕まってもおかしくないような生活をしていましたが、青年の働く大学の生徒が誰も解けなかった数式を解いたことから、青年を更生させようと大人たちがカウンセラーを当てがい、うまくいかないまま最後に出会ったカウンセラーとの絆を育んでいく物語です。
最後の方のシーンで、青年はカウンセラーに「お前は大丈夫だ」と言われ号泣します。
年々新しい人間心理が紐解かれ心理学用語が生まれています。しかし人間に必要なのは人からもらう「心」なのだろうなと改めて思わされるような作品です。
論理的に心の不具合を伝えられるのも効果はあるのかもしれませんが、案外「大丈夫」のようなシンプルで温かな励ましを人は求めているのかもしれない、そう思わされます。