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3emissy131のレビュー・評価・感想

Go!プリンセスプリキュア / ゴープリ / Goプリ / Go! Princess PreCure
7

高貴なモチーフが作品クオリティに直結した印象のシリーズ第12作

2015年2月から2016年1月にかけて放送された、『プリキュア』シリーズ第12作目で、それぞれの夢を追う主人公達が人々の夢を奪うディスダークと戦うプリンセスプリキュアとなるあらすじです。
本作からシリーズはモチーフに沿ったストーリー展開が定着していき、本作は「プリンセス」が題材になったため、全体的に煌びやかなイメージの作風になりました。前作『ハピネスチャージ』にも「キュアプリンセス」がいたため、当時は被りも危惧されましたが、結果的には好対照になった印象になりました。

本作においてプリンセスというのが役職ではなく、生き方や志という形に直結しています。また舞台を全寮制の学校に指定したことで準レギュ的な生徒たちとの交流シーンも多く、『プリキュア』5シリーズ同様に「夢」というテーマを扱いつつ、更に踏み込んだ印象になりました。
また戦闘シーンの作画クオリティも迫力があり、重要回の際の戦闘シーンは見逃せない勢いがありました。玩具売り上げ的にはプリンセスというモチーフがやや時代に沿っていなかったのか、今ひとつ振るわなかったです。しかしドラマやキャラの交流、『プリキュア』に欠かせない戦闘シーンなどのクオリティはシリーズの中でもかなり高い部類で、熱心なファンも多い作品です。

ミッドサマー / Midsommar
7

画面が明るいホラー

ホラー映画と言えば、暗闇の中で怖いことが起こるというのが定番だろう。
しかしこの作品の場合、怖いことが起こるのはほとんど明るい中なのだ。
舞台となるのが白夜中の小さなコロニーなので、夜中でも明るいままなのだ。
ちなみに冒頭で主人公の家族が死んでしまうシーンがあり、それは夜なのだが、あくまで怖いシーンではなく悲しいシーンとして描かれている。
主人公たちは90年に一度行われるという祭典に訪れるのだが、そこで最初に行われる儀式がなかなかショッキングだ。
老人二人がそれぞれ高い崖から飛び降りるという物なのである。
この現代で、実際にこのような儀式を行っている集落があったりしたら、なかなか怖いだろう。
そんな不穏なことが起こる映画ではあるが、なんだか場違いでおかしなシーンもある。
「子どもたちがオースティンパワーズを観てるけど一緒に見る?」と主人公たちが誘われるのだ。
オースティンパワーズと言えば有名なコメディ映画だが、現代的とは言い難い小さな集落で、
しかもホラー映画の中でその名前が出てくると、なんだかコミカルに感じる。
ラストでは主人公の恋人が炎に焼かれることになるわけだが、それを目の当たりにしながら満面の笑みを浮かべる主人公の顔がアップとなって物語は終わる。
後味は悪いようで、しかし主人公にとってはある意味でハッピーなラストとなっている、少し癖のある作品と言えるだろう。

父親たちの星条旗
8

硫黄島で日本軍との激闘の末に米国旗を掲揚した名もなき兵士たちの群像を感動的に映像化した『父親たちの星条旗』

『父親たちの星条旗』は2006年公開のアメリカ映画で、監督、共同製作、音楽はクリント・イーストウッド。脚本はウィリアム・ブロイルズJrとポール・ヒギンズの手によるものです。原作はジェイムズ・ブラッドレイとロン・パワーズによる、1945年の硫黄島の戦闘を描いた作品『硫黄島の星条旗』です。同書では、硫黄島に星条旗を掲揚するために戦った5名の米海兵隊員と1名の海軍軍人たちの人生行路が描かれています。この映画は硫黄島の戦闘を米国の視点から描き出しており、本作品の姉妹作である『硫黄島からの手紙』(イーストウッドが監督)は戦闘の日本側の視点から描いています。興行収入的には製作費9000万ドルに対して65900万ドルの収益と結果こそ振るわなかったものの、映画は観客には好意的に受け止めらました。姉妹作品『硫黄島からの手紙』は2006年12月9日に日本公開(米国では同年12月20日公開)で、米国公開は『父親たちの星条旗』の米国公開(2006年10月20日)の2か月後のことでした。2016年6月23日まで、原作本『硫黄島の星条旗』の著者ブラッドレイの父親ジョン・ブラッドレイ(海軍軍人)は2番目の星条旗を掲揚した人間の一人であったと誤解されていて、旗を掲揚する場面を描いた高さ10メートル近いブロンズ群像の3番目の人間として造形されていました。