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2ihumoresque_ioのレビュー・評価・感想

メイちゃんの執事 / メイ執
9

メイちゃんは理人と剣人のどちらを選ぶ?メイが進むお嬢様の道「メイちゃんの執事DX」

この作品は、メイちゃんの執事の続編です。執事柴田理人に出会ったメイと、最強、最高の淑女詩織とバトルを広げるルチア編、メイの婿を決める婿編に大きく分かれています。
ルチア編では、詩織と戦いながら、仲よくなったクラスメイトとの絆を深めていきました。
婿編では婿を選びながら、お金持ちの世界のお嬢様として生きていく覚悟が徐々にできていきました。
ルチア編の友人華山リカ関連のエピソード、婿編の理人と剣人どちらを選ぶのか、続編のこの作品は大きなたくさんの決断をくだしていきます。
自分の意見を通さず、周囲の意見を聞いてから発言した前作のリカは、敵の詩織と同じような境遇のお嬢様のため、意見が対立したメイとぶつかり合いました。
周囲に振り回されない続編のリカが、自分で道を決めるところが、1つの見所です。
「メイちゃんの執事」を通してずっと描かれていた大きなテーマ、大富豪にとってとても大切な婿選びは、前作では結局選ばず終了しました。
理人と剣人どちらも大切なうえ大好きで、メイは1人に決められませんでした。嫌気が差していたほかのお嬢様がいた中、お嬢様のメイが将来の恋の関係性をどう決断したのか、フィナーレにふさわしいラストを見逃さないでほしいです。

ダンス・ダンス・ダンスール
10

踊り、恋愛、友情 全てに心揺さぶられる、バレエ漫画!

●あらすじ
主人公の村尾潤平は幼少期に、あるバレエダンサーの踊りに衝撃を受け、バレエを習うことを決意。しかし、「男らしくあれ」とよく口にしていた父親の死をきっかけに、断念する。バレエへの未練を抱えたまま中学2年生に成長した純平は、転校生のバレエ少女・五代都に「一緒にバレエやろうよ!」と誘われる。
このことをきっかけに、長年抱いてきたバレエへの思いが爆発し、その世界にはまっていくのであった、、、、。
●見どころ・感想
数あるバレエ漫画の中で、男子が主人公というめずらしい作品です。用語やバレエ作品の内容など、作品専門的な内容はしっかりと解説しつつ、登場人物たちの心情や葛藤、恋愛模様や関係性が鮮明に書かれており、バレエを知らない方でも夢中で読めます!
主人公の潤平は、とにかく明るい性格とバレエへの情熱が溢れすぎているキャラクターで、作中の登場人物達だけではなく、読者をも夢中にさせてくれます。
また、ジョージ朝倉先生の素晴らしい画力により、特に踊りのシーンは迫力満点です。
バレエ好きの方はもちろん、スポーツ漫画、恋愛漫画がお好きな方におすすめです。読んでいて胸が熱くなる作品をお探しの方、ぜひ一度読んでみてください!

今際の国のアリス / Alice in Borderland
8

ゾクゾクする面白さ

1巻から最後までずっとハラハラドキドキしていました。生きるか死ぬかのサバイバルゲームに繰り返し参加しなくてはならないという状況で、主人公達が試行錯誤しながらゲームをクリアしていく姿に興奮が止まりませんでした。特に、最初の方は立て続けにゲームに参加しているので、私は常に冷や汗をかいていました(笑)主人公アリスがゲームをクリアしていくごとに絶望感を感じ、それを乗り越え強くなっていく姿は胸が熱くなります。また、主人公だけではなく、仲間や敵対している者たちの回想シーンがあるので、人間関係だったり登場人物の過去がわかったりするため、余計に感情移入してしまいます。特に、友人とともに参加したゲームでアリスだけしか生き残らなかったシーンは喪失感で胸が痛かったです。
途中、物語が全く進展せず飽きてしまいそうになりますが、その先にある展開が最高なのでプラマイゼロだと個人的に思います。展開が早いところはどんどん進んでいくので、読む手が止まらなくなります。
なぜタイトルが「今際の国のアリス」なのか、それがわかった瞬間、納得しつつもゾクっとしてしまいました。血が吹き出す描写等があるため、苦手な方は控えたほうがいいかも知れませんが、平気な方は是非見て欲しい作品です。

神と共にシリーズ
9

どう生きるか。

今の世の中を生きていくのはあまりにも大変だ。じゃあ死んだらどうなる?
その世界がこの映画です。日本にも馴染み深い地獄が出てきたり、あまり有名でない地獄が出てきたり。各地獄のグラフィックがあまりにも美しいので、それを見ているだけでも十分楽しいです。
その上で、やはりストーリーが重厚。主人公とその家族を取り巻く環境が、主人公の死をきっかけに大きく変わっていきます。1人の死が周りの人に与える影響のなんと大きいことか。地球単位でみると1つのちっぽけな命かもしれないけれど、ある小さい単位でみると、大きい。本当に大きいと思いました。1つの家族が悲しみに沈み、1つの関係が終わり、1つの場所が狂う。人の命の重さを感じました。
そして、それを自分に置き換えたとき、生きることの大切さだけではなく『どう生きて、どう死ぬか』ということも考えさせられました。
人生とは長い旅路であり、旅の行き着く先が、地獄。この映画では、人は死ぬと必ず地獄に行くというわけではなく、死んで地獄に行き、各地獄で裁判を受けて判決後生まれ変わるという流れになっています。なので、例えば殺人を犯して生前逮捕されなかった人は、死後、地獄で裁かれます。そうやって生前の行いを清算し、新しい生へと旅立つ。
自分の人生を後悔なく生きること。どう死ぬかをとても考えさせられました。