神と共にシリーズ

神と共にシリーズのレビュー・評価・感想

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神と共にシリーズ
9

どう生きるか。

今の世の中を生きていくのはあまりにも大変だ。じゃあ死んだらどうなる?
その世界がこの映画です。日本にも馴染み深い地獄が出てきたり、あまり有名でない地獄が出てきたり。各地獄のグラフィックがあまりにも美しいので、それを見ているだけでも十分楽しいです。
その上で、やはりストーリーが重厚。主人公とその家族を取り巻く環境が、主人公の死をきっかけに大きく変わっていきます。1人の死が周りの人に与える影響のなんと大きいことか。地球単位でみると1つのちっぽけな命かもしれないけれど、ある小さい単位でみると、大きい。本当に大きいと思いました。1つの家族が悲しみに沈み、1つの関係が終わり、1つの場所が狂う。人の命の重さを感じました。
そして、それを自分に置き換えたとき、生きることの大切さだけではなく『どう生きて、どう死ぬか』ということも考えさせられました。
人生とは長い旅路であり、旅の行き着く先が、地獄。この映画では、人は死ぬと必ず地獄に行くというわけではなく、死んで地獄に行き、各地獄で裁判を受けて判決後生まれ変わるという流れになっています。なので、例えば殺人を犯して生前逮捕されなかった人は、死後、地獄で裁かれます。そうやって生前の行いを清算し、新しい生へと旅立つ。
自分の人生を後悔なく生きること。どう死ぬかをとても考えさせられました。

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