今際の国のアリス / Alice in Borderland

今際の国のアリス / Alice in Borderland

『今際の国のアリス』とは、麻生羽呂によって『週刊少年サンデーS』や『週刊少年サンデー』で連載された日本の漫画作品である。スピンオフ作品として『今際の路のアリス』がある他、新章として『今際の国のアリス RETRY』がある。
物語は、主人公の有栖良平(ありす りょうへい)が突如として迷い込んだ「今際の国」と呼ばれる不思議な世界での出来事を描いている。彼はそこで様々なキャラクターと出会い、交流や戦いを通じて成長していく。
作品はファンタジー要素が強く、主人公たちが「げぇむ」と呼ばれる「今際の国」での試練や謎解きに挑む様子が緻密に描写される。「げぇむ」の内容自体も非常に独特で、手に汗を握る展開が読者を惹きつけて離さない。また、人間関係や友情、成長といったテーマも重要な要素として取り上げられており、深い感動を与えている。
本作は『週刊少年サンデー』において人気を博し、多くのファンを獲得した。人気が高じて2020年には実写ドラマが放送された。

2ihumoresque_ioのレビュー・評価・感想

今際の国のアリス / Alice in Borderland
8

ゾクゾクする面白さ

1巻から最後までずっとハラハラドキドキしていました。生きるか死ぬかのサバイバルゲームに繰り返し参加しなくてはならないという状況で、主人公達が試行錯誤しながらゲームをクリアしていく姿に興奮が止まりませんでした。特に、最初の方は立て続けにゲームに参加しているので、私は常に冷や汗をかいていました(笑)主人公アリスがゲームをクリアしていくごとに絶望感を感じ、それを乗り越え強くなっていく姿は胸が熱くなります。また、主人公だけではなく、仲間や敵対している者たちの回想シーンがあるので、人間関係だったり登場人物の過去がわかったりするため、余計に感情移入してしまいます。特に、友人とともに参加したゲームでアリスだけしか生き残らなかったシーンは喪失感で胸が痛かったです。
途中、物語が全く進展せず飽きてしまいそうになりますが、その先にある展開が最高なのでプラマイゼロだと個人的に思います。展開が早いところはどんどん進んでいくので、読む手が止まらなくなります。
なぜタイトルが「今際の国のアリス」なのか、それがわかった瞬間、納得しつつもゾクっとしてしまいました。血が吹き出す描写等があるため、苦手な方は控えたほうがいいかも知れませんが、平気な方は是非見て欲しい作品です。