ゾクゾクする面白さ
1巻から最後までずっとハラハラドキドキしていました。生きるか死ぬかのサバイバルゲームに繰り返し参加しなくてはならないという状況で、主人公達が試行錯誤しながらゲームをクリアしていく姿に興奮が止まりませんでした。特に、最初の方は立て続けにゲームに参加しているので、私は常に冷や汗をかいていました(笑)主人公アリスがゲームをクリアしていくごとに絶望感を感じ、それを乗り越え強くなっていく姿は胸が熱くなります。また、主人公だけではなく、仲間や敵対している者たちの回想シーンがあるので、人間関係だったり登場人物の過去がわかったりするため、余計に感情移入してしまいます。特に、友人とともに参加したゲームでアリスだけしか生き残らなかったシーンは喪失感で胸が痛かったです。
途中、物語が全く進展せず飽きてしまいそうになりますが、その先にある展開が最高なのでプラマイゼロだと個人的に思います。展開が早いところはどんどん進んでいくので、読む手が止まらなくなります。
なぜタイトルが「今際の国のアリス」なのか、それがわかった瞬間、納得しつつもゾクっとしてしまいました。血が吹き出す描写等があるため、苦手な方は控えたほうがいいかも知れませんが、平気な方は是非見て欲しい作品です。