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1yrule-hikoのレビュー・評価・感想

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE / 隻狼 / セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス
10

片腕を失うも、義手を装備し主に仕える「隻狼」

「鬼畜死にゲー」と呼ばれる高難易度ゲームを多数開発してきたフロムソフトウェアの、ソウルシリーズに近い雰囲気を持ちながら日本風の世界が舞台の忍びアクションゲームです。

主人公が忍びということもあり、相手が気づいていない時に一撃で倒す「忍殺」というシステムがあり、ほとんどの敵を一撃で倒すことができます。不意打ち以外にも、攻撃や弾きによって相手の体幹を崩してからの忍殺が可能で、どうしても不意打ちのできない敵やボスなどは体幹を崩すことからの忍殺で倒すことになります。

面白い点として、一部の中ボスなどにも不意打ちでの忍殺が可能です。
しかし、そのクラスの強敵となると一度の忍殺では倒すことができずに2回以上が必要となります。それでも、正攻法で複数回の忍殺を当てるには体幹を崩す必要があり、そのうちの一回を省略できるため確実に狙いたいものでもあります。

彼が装備した義手は特殊なもので、ワイヤーのようなものを射出して、遠くにひっかけて移動することができます。これは連続ですることができ、場所によっては空中を飛び回るような移動も可能です。

油断をすれば道中の雑魚にすらやられかねない難易度と、上手く立ち回ればほとんどの敵を一撃で倒すことのできる爽快さは唯一無二。
アクションゲームに自信のある方はもちろん、折れない心を持つ方にはおすすめしたいゲームです。

椎名林檎 / Sheena Ringo
7

方向転換する以前の初期の作品に惹かれた

シングル「幸福論」をリリースした98年のデビューから、99年のファーストアルバム『無罪モラトリアム』を経て、2000年のセカンドアルバム『勝訴ストリップ』で完成し、一度頂点を迎えた音楽観を手放してしまったことが、非常にもったいないなと思います。

2001年のシングル「真夜中は純潔」を聴いたとき、あれ?と思いました。
そっちの方向に行っちゃうのかと。
2003年のサードアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』を聴いてもやはり、別の方向性に転換したような印象を受けました。

もともと、椎名林檎は自身のありのままを曲で表現するタイプではなく、思い描くイメージや、意図的な設定を形にしていくクリエイタータイプだということを聞いたことがあります。
初期の作品に見られたロック魂が見られなくなった代わりに、方向転換して以降は、よりクリエイター魂を炸裂させているのかもしれません。

とは言え、やけに大人になってしまった音楽に寂しさを感じることは確か。
絶望の中で信じられるものを渇望していた、あの頃のような椎名林檎はもう見られないのでしょうか。

『勝訴ストリップ』からのシングル曲、「ギブス」。
日本の女性アーティストによるバラードとして、これ以上に感銘を受けた曲はありません。
ミュージックビデオを含めて、ひとつの作品として素晴らしい出来でした。
椎名林檎の美しさも格別なものだったと思います。
しかし、サウンドや歌詞の表現には、少し拙さがあったように感じます。
だからこそ、この路線で成長していってほしかった。

様々なアーティストが自分の音楽性を広げていき、一周回って原点に戻ってくるということがあります。
椎名林檎にも、その可能性がないとは言いきれません。
いつかまた、初期のような作品が作られることを望みます。