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1ehoojii3312のレビュー・評価・感想

セブン(映画) / Seven / SE7EN
10

七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件

デヴィッド・フィンチャー監督が、キリスト教の7つの大罪をモチーフに連続猟奇殺人事件を描いた映画です。主演の若手のミルズ刑事をブラッド・ピットが演じ、ベテランのサマセット刑事をモーガン・フリーマンが演じています。
定年退職まであと1週間となったサマセット刑事のもとに、殺人事件が起きた連絡が入り、若手のミルズ刑事を連れて現場へ向かうと、体が異常なまでに太った男が死んでいました。男は大量に食べ物を胃に詰め込んでいて、無理やりだれかに食べさせられて死んだようでした。また現場の冷蔵庫に暴食の文字が残されており、犯人が何らかのメッセージを伝えていました。そしてこの事件は、これから起こる連続殺人事件の始まりに過ぎなかったのです。
次の犠牲者は金持ちの弁護士のグールドで、事務所で肉を切り取られて血だらけになって死んでいました。しかも現場には強欲の文字が残されていたことから、サマセット刑事は犯人がキリスト教の7つの大罪に従って殺人を行っていると推理します。7つの大罪とは、嫉妬、高慢、怠惰、憤怒、強欲、肉欲、暴食のことであり、それに従って犯人は犯行を行っているなら後5つの殺人が起こるはず。サマセット刑事の推理通りこの後も次々と猟奇殺人事件が起こり、ラストは意外な結末を迎えます。
とにかく最初から最後までショッキングなシーンの連続で、飽きさせない映画です。主演のブラッド・ピットもかっこよくおすすめの作品です。

イン・ザ・ハイツ
6

イン・ザ・ハイツ

2021年に劇場公開された映画「イン・ザ・ハイツ」は現在のニューヨークのワシントン・ハイツという実在している場所を舞台にした作品で、夢を追う主人公・ウスナビや彼を取り巻くニューヨークの住人たちの物語です。
ミュージカル映画なので時々歌を歌うシーンが入るのかなと思いきや、想像していたよりも歌っているシーンが長く、シリアスなシーンや重要なシーンを除くと、様々な登場人物がほとんど長時間歌っていて驚きました。今回、この作品で特に魅力的なキャラクターは皆の母親的存在をつとめた「アブエラ」です。彼女は「忍耐と信仰」という口癖を多用し、ウスナビが働くコンビニにやって来てよく宝くじを購入していました。そんなアブエラは、若い時に憧れていたアメリカに移住し、メイドとして長い間勤め先の床を磨く仕事を続けてきました。「しかし、気が付いたらこんな年齢。これから先どうしよう?」とアブエラが歌唱するシーンがあるのですが、アブエラの歌声が美しくとても素敵なんです。その描写の直後、アブエラは夏で暑い中停電した部屋で発作を起こして命を落としてしまいます。皆が悲しみ、主人公のウスナビも、しばらくアブエラの死に向き合えずにいます。ウスナビは夢を叶えるために今いるワシントン・ハイツを去り、故郷のドミニカに戻ることを決意しますが自分の勤めているコンビニに海の絵を描いて貰ったことで「俺の居場所はここだ」と気付き、ウスナビはワシントン・ハイツに残ることにします。そして、「亡くなったアブエラはいつも皆の心にいる」と言いウスナビはワシントン・ハイツでコンビニの仕事を続け皆と一緒に生きることを選んでハッピーエンドになりました。
作品を見た人を元気づける素晴らしい映画だと思います。唯一の欠点は、吹替字幕のセンスが微妙で、私は好きではありませんでした。