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1aTachi55のレビュー・評価・感想

きっと、それは愛じゃない
8

マッチングアプリ時代の恋愛観が一変する!? やっぱりみんな恋がしたい

映画『きっと、それは愛じゃない』は、『ブリジット・ジョーンズの日記』などの恋愛映画をヒットさせてきた製作陣が、「悩める現代人に新たな愛と人生のガイドを送る」という触れ込みで公開された。
マッチングアプリやSNSでの出会いが広がりを見せる中、私たちはどう「恋愛」に対処すればよいのか?あまりにも膨大な“出会いの機会”に、若者はもはや辟易している感すらある。
そんな中にあって、『きっと、それは愛じゃない』は、ある意味原点回帰を促す1本といえるかもしれない。

主人公のゾーイは、ロンドンでドキュメンタリー監督として活躍している。実家のお隣さん一家はパキスタン出身で、幼馴染の医師・カズとは大人になっても家族同然に付き合っている。
そんなカズが、ある日両親の決めたお見合い結婚をすると告白。ゾーイは「愛なき結婚」に興味を示し、カズのお見合い結婚のドキュメンタリーを撮りたいと懇願するのだった。

「結婚には愛以上に大切なものがある」と主張するカズ。一方のゾーイは「運命の出会いがきっとあるはず」といいつつ、実際はダメ男にばかりハマっている。
結婚観がまるで正反対の2人。ドキュメンタリー撮影を通じて互いの「恋愛」に対する思いが交差しはじめる。

大抵のラブコメ映画なら、カズとゾーイが惹かれあってハッピーエンドなのだろう。しかし『きっと、それは愛じゃない』は違った。
パキスタンにルーツを持つカズは、「恋愛結婚では必ず離婚の危機が訪れるし、家族の願いも叶えられない」と、頑ななまでにお見合い結婚を続行する。そして本当に、パキスタンに住む22歳という若い女性とお見合い結婚するのだ。
話は、結婚後も続く。

扱うテーマは深刻だが、そこはラブコメ常勝軍団の映画。随所にクスっとした笑いや、パキスタンでの盛大な結婚式シーンが織り交ぜられ、観ていて飽きない。
果たして「愛なき結婚」に愛は生まれるのか?そしてゾーイは幸せになれるのか?
この作品を通して、価値観の違いとか育った境遇の違い、宗教や文化の違いをも飛び越えて「幸せな結婚」とは何なのかを考えさせられる。
出会いが、アプリや機械のマッチングであっても、それも1つの「愛の形」と言える時代だ。けれど、そこには必ずお互いの「理解」が必要なのかもしれない。

レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
9

大人気謎解きゲームレビュー

レイトン教授の娘である、カトリー・エイル・レイトンが主人公の『レイトン』シリーズ。

『レイトン』シリーズの最大の魅力といえば、難解かつ巧妙に考え抜かれた「ナゾ」である。難しいがゆえに解けた時に爽快感が味わえる。ストーリーも、まるでミステリードラマを見ているかのようなハラハラドキドキを感じられる内容になっている。
また、ストーリーの進行に関係するナゾだけではなく、引き出しの中など、いたるところにナゾが隠されている。すべてのナゾを探し出し、解き明かすところにも楽しみがあるのではないだろうか。
さらにどうしても解けないナゾがあるときは、電柱などをタップすることで入手することができる「ひらめきコイン」を使用することで、いくつかのヒントを見ることができる。
ヒントを見ること1つとっても、自分でコインを探すところから始まるという、あえて遠回りしたうえでナゾを解く工夫が各所になされている。

これらの細かな工夫の積み重ねによって一つのゲームで多くの楽しみを見出すことができるのだろう。本作では、カトリーが様々な謎を解き明かし、富豪たちの中に潜む犯人を見つけ出す内容となっており、ナゾだけでなくストーリーも楽しむことができる作品になっている。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

読んだ人の心を震わせる最高のバスケ漫画

主人公の桜木花道。中学時代は何人もの不良を1人で倒すなど相当なワルだった。
神奈川県の湘北高校に入学して間もない頃にバスケ部主将の妹である赤木晴子に、
「バスケは好きですか?」と声をかけられた事から彼のバスケ人生が始まります。
バスケ初心者ながらも持ち前の高い身体能力でみるみる成長を遂げる花道。
最初は試合に出る度に退場していたが、出場回数を重ねていく度に目立った活躍をするよになります。
そして、神奈川県大会の決勝大会にコマを進めます。初戦は優勝の最有力候補の海南大附属高等学校です。
湘北高校の圧倒的有利かと思われていましたがスーパールーキーの流川楓やチームの大黒柱赤木の活躍などでしつこく海南に食らいつきます。
しかし、最後は花道のミスにより無常にも試合終了のブザーが…。
全国大会出場をかけた綾南高校との一戦は手に汗握る展開に。
序盤は劣勢だった湘北高校でしたが、チームを陰で支えていた小暮や花道の活躍で見事全国大会出場を決めたのでした。
全国大会に出場した湘北高校は初戦で大阪代表の豊玉高校と対戦し苦しみながらも勝利を飾ります。
続く秋田代表山王高校。3年間一回も負けたことがない全国制覇間違いなしと太鼓判を押されています。
その山王高校に、無謀と言われながらも全力でぶつかっていきます。

蜜のあわれ
6

金魚に見えた。

なんか、よくわからない話でした。赤い服を着た少女と老作家の交流で、少女は金魚でという、流行りの擬人化もののような作品です。でも、原作はすごい昔の小説で、昔から擬人化ってあったんだと思いました。
いやあ、なんかすごいですね。やはり、何かを見るとき、これが女の子だったらとか、若い男じゃなくても考えるんですね。それは作家だからの想像力の強さの表れかもしれませんし、エロパワーかもしれません。よくわからないけど、すごいです。
小説ではどんな感じかわかりませんが、映画だと会話が主になってしまうので、そこは残念でした。もう少し、なんかシュールな演出とかは出来なかったのでしょうか。キャストはすごくよくて、二階堂ふみさんはきちんと金魚に見えました。彼女は金魚の動きを研究したそうです。一体、何をどう研究したのか、知りたい気もします。
ちょっとダンスがしつこい感じもしたのですが、よかったです。それに老作家は大杉漣さんですから。そりゃあ、いいですよ。何かしているわけではなくても色気のある人です。彼が交尾交尾と口にしているのは、いやらしいものがありました。物語にするには難しい類の話だと思うのに、おもしろく作られてて、すごいなと感じる映画でした。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
7

1話みたら止まらない!

知人に勧められた時にはすでにテレビ放送が終了していたので、オンデマンド配信で見ました。
あらすじはおおまかに聞いていたのでとりあえず1話だけでも見てみるか〜という軽い気持ちで見ていたらとても面白く、ワンクールの12話を2〜3日で見終えることができました。
最初にあらすじを聞いたときにカズオイシグロの「わたしを離さないで」のような感じかなと思いましたが、被っているのは初期設定とメインの登場人物が3人というところぐらいでした。
小説のような物語の進み方で、次の展開がどうなるのかわからずどきどき・わくわくしながら最後まで見ることができました。
メイン登場人物のエマ、ノーマン、レイのお互いのことを思い合う気持ちや、子どもたちが脱走を試みて奮闘する姿にはグッとくるものがあり、イザベラとレイの関係性が明らかになる場面では涙なしには見れないと思います。
頭のいい子どもたちならではの駆け引きも見どころです。
脱走に成功した子どもたちが森の中を走り抜けていくシーンで第一期の放送は終了しています。
脱走した子どもたちは無事に生き抜くことができるのか、置いていった4歳以下の子どもたちを迎えに来ることはできるのか…
第二期の放送も決定しているようなので楽しみです。