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161615berryn9のレビュー・評価・感想

シックス・センス / The Sixth Sense
10

叙述トリックが鍵のシックス・センス

『シックス・センス』は、M・ナイト・シャマラン監督の出世作となったサスペンスホラー映画だ。

ある夜、小児精神科医マルコム(ブルース・ウィルス)の自宅を、10年前に担当した患者ビンセントが襲撃した。ビンセントはマルコムを銃撃した後、自殺する。
それから1年後。マルコムは、妻のアンナに無視される日々を送っていた。そんな中、彼は、少年コール・シアー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)に出会う。少年には第6感があり、その能力のためにいじめられたり、恐怖に苛まされたりしていた。マルコムはコールを治療しながら、自分自身も癒していく。
コールは自分の特殊能力を克服し、そのことを母親に告げる。
コールの助言でマルコムは、妻にそっと話しかける。妻の漏らした寝言を聞き、マルコムは自分自身が霊だと知る。

映画には、3点の視点が描かれている。まずは、通常の人の視点。これは、コールのお母さんや学校の先生などを通して描かれている。霊の姿は見えないが、何か不可思議なことが起こっている、という視点。
2点目はコールの視点だ。通常の風景に加え、死者も映し出される。
最後に、マルコムの視点だ。通常の風景に加え、「死者は、自分が見たいものだけが見える」というルールに基づき、マルコムの見たいものだけが見える。そのため、お腹の銃弾の痕が見えない。

タイタニック / Titanic
10

生きづらさや孤独感を感じながら生きる2人の出会いと別れ

身分の異なる2人がたまたま同じ船に乗り合わせ、同じ時間を過ごしていく中で、次第に心惹かれていく。上流階級であるローズはその身分から、日々生きづらさを感じていた。好きでもない人との結婚、楽しくもない食事会、親の過度な期待にうんざりしていたが、船の中で下流階級のジャックと出会う。ジャックはお金こそないものの、自分の心の思うままに生きていた。お互い自分とは異なるものを持つ相手に惹かれ、下船後は2人で生きていくことを誓った。そんな中無情にも船は沈没してしまう。

パニックの中で垣間見える人間の本性と、極限状態での決断が、見ている人の魂を震わす作品。
これが実話だというのだからおもしろい。当時タイタニック号の完成は世界中に伝えられ、その初めての航海には大金が払われた。その時代においてタイタニック号に乗船することは、一種のステータスだったのだ。
「絶対に沈まない船」というキャッチコピーは、海を越え国境を越え、世界中の人々に知れ渡っていた。
しかし、船には本来荷積みされなければならない量の3分の1しか救助ボートが用意されていなかった。それが悲劇の大事故につながった最大の原因とされている。
最終的にジャックは死に、ローズとは結ばれることがなかったが、ローズの中には確かにジャックが生き続けていた。
バッドエンドでありながら純愛ロマンスの最骨頂の作品である。

男はつらいよ
10

古き良き日本の姿がここにある

渥美清演じる、フーテンの寅とその家族の風景が心を和ませてくれる、ストーリーは毎度定番で同じ様な感じなのだけど、何処かまた彼等に会いたくなり観てしまう魅力的な映画です。
この映画を観ると、何処か自分の実家に帰った様な、懐かしい気持ちを感じられます。
自由に生きる寅が、毎度恋に落ち、そして失恋する。
女好きなんだけど、惚れた女にはめっぽう気を遣ってしまい、いつも恋人には見られない、男の人なら一度は経験するだろうそんな姿になんとも親近感が沸き、気持ちが良く理解出来る、そんな彼の姿もまた魅力的です。
そんな状況を全て、周りで見ている家族は理解して、気を遣い、振り回されてる。
そんな風景もまたおもしろおかしくなります。
この映画を見ていて感じるのは、寅さんと、家族の心の暖かさ、困ってる人を見ると、ほっとけず、人情味溢れた姿に何処か心がホッとする。
現代人が忘れてしまってるような、大切な心を思い出させてくれる様なそんな気持ちにもなります。
また、映画の中に出てくる昔の日本の風景にも心打たれます。
寅さんが全国放浪の旅に出てるので、色々な名所なども見られるのもこの映画の魅力かもしれません。
映画を観終わった後の、なんとも言葉に表現し難い、ホッとするような、和むような、ああ終わっちゃった、また会いたい、そんな気持ちにさせてくれるおすすめの名作の一本です。
是非あなたも寅さん達に会いに行ってみてはいかがでしょうか。