劇場版 どうぶつの森

劇場版 どうぶつの森

『劇場版 どうぶつの森』とは、任天堂より発売された人気ゲームソフトシリーズ『どうぶつの森』の第4作『おいでよ どうぶつの森』を原作としたアニメーション映画作品。2006年12月に劇場公開された。
物語の舞台となるのは、人間と動物が一緒に暮らす「どうぶつ村」。この村に引っ越してきた人間の少女・あいは、村の住人との交流を通して自身の「夢」を見つけていく。本作は、あいがどうぶつ村で成長していく姿を描いた作品である。映画の前売り券には、ゲーム内では入手が難しいアイテムのデータがもらえる引換券がついていた。

劇場版 どうぶつの森のレビュー・評価・感想

劇場版 どうぶつの森
10

全人類に見てほしい、最高の癒し映画

2006年に公開された子供向けの映画です。映画タイトルの通り、任天堂の人気ゲームソフト「どうぶつの森」を題材にしたアニメ映画です。
この作品の魅力を一言で言うと、ずばり「癒し」です。主人公のあいちゃんが個性豊かなどうぶつたちのいる森に引っ越してきて、さまざまな出来事に巻き込まれながらどうぶつたちとあたたかい友情を育てていきます。絵柄も可愛く、個性豊かなキャラクターが愛らしくてたまりません。ただのほのぼのストーリーかと思いきや、ハラハラする展開や思わず涙してしまいそうなほど感動的な場面もあり、大人が見ても楽しめる映画だと思います。作品時間も約1時間半と見やすい長さでした。
私はこの作品を、ゲームソフト「どうぶつの森」シリーズで遊んだ方がある人に強くおすすめします。このゲームにハマった人なら誰でも1度は行ってみたいと思うであろう、博物館や喫茶ハトの巣、たぬき商店の様子が忠実に描かれています。落とし穴や化石、空き缶やタイヤが釣れることなど、ゲームの小ネタも散りばめられており、自分が「どうぶつの森」の世界に入ったかのような感覚を味わうことができます。
地上波ではなかなか放送されませんが、私は5歳の時初めて映画館でこの映画を見てから何度もレンタルしています。初めて見た時から20年近く経った今でも、1番好きな映画です。

劇場版 どうぶつの森
5

ゲーム『どうぶつの森』シリーズ本編そのままの印象

この映画は主人公の人間の女の子「あい」が、海岸に届いたメッセージボトルを頼りに、雪祭りの夜に奇跡を起こそうとする内容の物語となっています。
正直なところ、主人公のあいがまとも過ぎて意外性には欠ける内容で、良くも悪くもゲーム『どうぶつの森』シリーズ本編そのままとでも言うべき印象でした。90分で完結する映画であるため、話が少し駆け足で、展開も飛躍しているような印象でした。悪く言うと「小学生が作ったような話」です。
原作ゲームでは、好きであった村民が引っ越すことによってもう会えなくなる悲しみ、現実世界ではできない悪戯の限りを尽くすという楽しみなど、いろいろな意味での残酷さが売りでしたが、この作品はいくら子供向けといっても流石に毒気が薄すぎるような感じがしてきます。
それでも、当時としては贅を尽くした声優陣であり、キャラクターや世界観など雰囲気は上質なものがありました。一緒に鑑賞した母親は「良く分からないけど、いい感じだね」とこの映画を褒めていました。
製作陣が努力した結果というべきかキャラクターは再現度が非常に高く、たぬきちの有無を言わさぬ強引さ、ぺりみの性格のキツさや毒舌さ、ぺりおの鈍感さはゲーム本編そのままでした。

劇場版 どうぶつの森
8

心温まる優しい友情の物語

アニメ-ション映画「劇場版 どうぶつの森」は、ゲーム「おいでよ どうぶつの森」の世界が舞台になった作品です。
主人公の女の子が、新しい村で、大切な友達と出会い、自分の夢を見つけていく物語です。
1年の季節の中で、主人公がいろいろな事に出会い、成長し、自分の夢を見つけていくお話に、とても心が温まり、優しい気持ちになります。
新しい場所で、わくわくの新生活が始まり、夢を持ったぞうの女の子や、おしゃべりが大好きな猫の女の子と友達になる春。
友達と一緒に洞窟へ探検に出かけ、大きな恐竜の化石を見つけたり、夢に向かってまっすぐな友達の姿を見て、自分の夢を見つけたいという主人公の気持ちが描かれた夏。
何も言わずに夢を叶えるために引っ越してしまった友達のことに悲しくなってしまうけれど、友達の本当の気持ちが主人公に伝わり、今度は自分の夢への一歩を踏み出す姿を描いた秋。
そして、友達との再会と、夢への一歩、村の皆と力を合わせて、宇宙からやってきた宇宙人を助ける姿を描いた冬。
どのシーンも、すごく素敵で、温かくて、見ていると、優しい気持ちになれます。
そして、夢を見つけて頑張る姿に元気をもらえます。
ふわっとした優しい風景と、ゲームと同じ音楽も楽しめるので、すごく素敵な映画です。