アメリ / Amélie

アメリ / Amélie

『アメリ』とは、2001年に公開されたフランス映画。監督は『エイリアン4』のジャン=ピエール・ジュネ。アメリ役は『ダ・ヴィンチコード』出演のオドレイ・トトゥ、相手役のニノは『アサシン』に出演したマチュー・カソヴィッツである。22歳のアメリはアパートで一人暮らししながらカフェで働く。ある日、40年前に自分の部屋に住んでいた男のタイムカプセルを偶然見つけ、男に返してあげるという挑戦に成功。その後、スピード写真の撮影機の前で不思議な青年ニノに出会う。2001年カルロヴィヴァリ国際映画祭グランプリ受賞。

アメリ / Amélieのレビュー・評価・感想

アメリ / Amélie
7

アメリの盛大な恋愛物語in France

再上映されており、前からずっと気になっていたので鑑賞した。
簡単にまとめると、恋愛不慣れのアメリが街で見かけた男に一目惚れし、どうやってもう1度会って話すことができるのか、アメリが試行錯誤して恋愛する話である。

冒頭からフランスのいい感じの雰囲気が漂っており、ヨーロッパ独特の映画描写が多かった印象であった。

また、過激というか女性の胸がモザイクなしで登場したり、性行為のシーンが何回か登場したりしており、日本映画では滅多に感じることのできないヨーロッパ映画の独特な文化を感じることができた。
例えば、アメリは喫茶店で働いているがその店で提供されているパイがとても美味しそうに表現されていた。スプーンで固さを確かめたりしていて、日本では食べることができない食べ物を楽しむことができた。

今回の映画は、アメリが好きな男と初めて出会った場所・証明写真機がキーポイントとなる。証明写真を利用して2人がお互いに会いたいと伝え合っていてとても愛おしかった。

結果、最後2人は再会し仲良く暮らしているが、最後2人がバイクに乗るシーンが登場するが、このシーンでフランスの色々な街並みを観ることができる。

この映画を観たあと、フランスに行ってみたくなった。

アメリ / Amélie
10

日本で大ヒットしたフランス映画といえばコレ!映像の可愛らしさだけでないアメリの魅力

2001年に公開されたフランス映画「アメリ」(原題:Le fabuleux Destin d'Amelie Poulain)。
フランスで国民的大ヒットを記録し、世界各国でも『アメリ現象』と呼ばれる社会現象を巻き起こした。
公開から16年後にはブロードウェイでミュージカル化され、翌年には日本版も上演されるなど、長い年月この作品を愛するファンが多い作品だ。
【あらすじ】
主人公アメリは元教師の神経質な母と元軍医の冷淡な父のもとに生まれ、
父の勘違いから心臓病を患った子供として学校にも行かず家の中で母に勉強を教えてもらいながら育てられた。
幼いうちに母親が事故死すると、さらに孤独の中で空想遊びに耽る毎日を送り、想像力の豊かな少女に成長し、
22歳で実家を出てパリ・モンマルトルのカフェでの勤務を始める。
そこで様々な面白い人物と関わっていくのだが、生い立ちの影響もあり周囲と思うようにコミュニケーションが取れないアメリ。
ある出来事をきっかけに、自分の世界から飛び出そうと決心するが…。
【感想】
「アメリ」といえば、主人公アメリを演じたオドレイ・トトゥのキュートなおかっぱヘアやパリジェンヌらしいビビットなカラーのファッションと、
本編中印象深く散りばめられたミヒャエル・ゾーヴァの作品に、
ジャン=ピエール・ジュネ監督らしいほんのりとダークな、それでいて可愛らしい映像が取り上げられることが多いのだが、
ストーリーの中に描かれる登場人物のほとんどが「普通」じゃない人間ばかりなことにも注目して観たい作品でもある。
内向的でコミュニケーションに関しては不器用だけれど想像力豊かでいろんな一人遊びを楽しむアメリ、
アメリが務めるカフェ「ドゥ・ムーラン」の仲間や常連客、同じアパートの住人たち、それぞれ個性の強い人間ぞろい。
アメリだけでなく、ほとんどの登場人物がコミュニケーションの面で不器用であったり、何かしらの問題を抱えていたりするのだが、
アメリの決心に半ば巻き込まれるような形で、みんながみんなそれぞれの世界から一歩、そっと飛び出すさまが愛おしく、
観終わった後言いようのない幸福感で胸がいっぱいになる映画だ。
「嫌な奴」は数人出てくるが、「悪人」はいないので、安心して観られる作品でもある。
「嫌な奴」ですらしばらく観ていると愛くるしくなってくるのがこの映画の魅力の一つだ。

アメリ / Amélie
7

空想少女

ひきこもりの空想だけが友達だった女性が、現実を生きようと決意したり恋をしたりする映画です。わたしも人付き合いは下手だし、アメリの空想をして日々を過ごす生活がよく理解できるので、スッと話に入っていけました。彼女が隣人とかにいろいろいたずら?を仕掛けて、交流を重ねていったりするのですが、それが結構犯罪なのでは?と思えること(不法侵入とか)で、よく考えるとやばい話だなと思うのですが、全体から漂うおしゃれ感というか、スタイリッシュな雰囲気に気を取られてあまり気になりません。とにかく、この映画はおしゃれです。ひきこもりと言われてますが、アメリの部屋着も外着もかわいらしいし、食べるのはプチフールみたいな歌詞だし、他の登場人物もおしゃれだし、映画内の装飾品を見るだけでも楽しいです。この映画は公開当時、流行りましたが、理由がわかります。女の子の憧れというか、大好きなものが次々に映し出されますし、なにより主役のアメリがかわいいです。ひきこもってて、こんなかわいい子がいるかと思わなくもないですが、そこはおいといて、かわいらしい世界に浸って鑑賞するととてもいいと思います。あと、ファッションとか髪型を真似たくなること請け合いです。

アメリ / Amélie
9

不気味可愛い

パリを舞台に繰り広げられる少女アメリの日常をベースとした、ちょっとダークだけど温かい気持ちになる映画です。
物語の最初はナレーションからで、ちょっと不気味で怖いと感じる人もいるかもしれません。私もそうでした。が、ストーリーが進むにつれ、アメリの可愛いいたずらがメインになっていきます。このいたずらも私たちには思いつかないようないたずらで、アメリの友達をこらしめる店主?がいるんですがそれをアメリは得意のいたずらで解決しちゃいます。このシーンは本当に面白くて、アメリの頭の良さというか「こういう友達がいたらどんなときも頼もしいだろうなぁ」なんて思っちゃうような、アメリ自身のいたずら心ではなく正義の心からきてる優しい1面が観れるシーンでもあります。
そしてアメリは恋愛をしたことがないのですが、青年と出会い一目惚れします。この青年もなかなかアメリにひけをとらないくらいの変わり者で、他人の証明写真を集めるのが好きらしく、偶然にも同じ変わり者のアメリを彼も好きになってしまうんですね。色々あってこの2人は結ばれるわけですが、遊園地でのお化け屋敷の2人のシーンは結構印象に残りました。というのもアメリは今まで恋愛をしたことがない設定なのに妙に色っぽく見えるんです。結ばれるのは想像できたけど、ここまでセクシーな表情になるの?!と思った記憶があります。
優しく心に響く映画なので、疲れた方におすすめです。

アメリ / Amélie
10

定期的に観たくなる映画「アメリ」の魅力

フランス映画『アメリ』を初めて観たのは、おそらく高校生の時。もうかれこれ十数年も前である。それ以来、定期的に観返したくなる映画の一つとなっている。
主人公のアメリが、パリ・モンマルトルを舞台に、不器用な自分と向き合いながら、カフェでの仕事や恋に奮闘するお話で、映画のキャッチコピーは「幸せになる」。
小さな時から、人と関わることが苦手なまま大人になったアメリと、個性豊かながらも人間味あふれる周囲の人たちとのやりとりにほっこりとさせられる。
アメリが仕掛ける「小さないたずら」のおかげで、周りの人たちの日常が少しずつ巡り始めるのだが、アメリは自分のこととなると、なかなか踏み出すことができない。
そんなアメリに、もどかしくなりながらも、「初めの一歩って、そうそう簡単に踏み出せるものではないよね」と感情移入させられる。
物語の途中、アメリは、誰かが捨てた失敗した証明写真を集めることが趣味のニノに恋をし、その行く末が軸となるのだが、不器用ながらも純粋な二人のやり取りも、気付くと画面のこちら側で一生懸命応援しているのだ。
また、花の都パリらしく、色彩豊かでおしゃれな衣装や美術を観るだけでも、充分楽しむことができる映画である。
ぜひご覧いただきたい映画の一つだ。

アメリ / Amélie
9

引き込まれる世界観とフランスの街並み

かなり有名なフランス映画作品。始まって一番印象的だったのは映画の色合いです。
赤と緑が強調されたカラーでフランスのおしゃれな街並みに拍車をかけています。
そしてなにより独特なセンスが感じられるオープニングに引き込まれること間違いなし!
主人公アメリの幼少期からの成長がユーモアを交え描かれています。

現実世界では引っ込み思案であまり人とかかわるのが上手でないアメリ。私も含め、共感する人も多いのではないかと思います。そんなアメリが少しずつ変わっていくわけですがその過程がとにかくキュート!

こんなことなかなか実際起こらないでしょうと思う展開もありますが、それを上回る独特な世界観とクスッとくる笑いのセンスで気になりません。むしろ、次はどんなことが起こるのだろうとわくわくさせられる内容になっています。
また、アメリだけでなくほかの登場人物が魅力的なのもこの映画のポイント!アメリの父親、アパートの住人、絵描き、カフェの店員、お客さんなどなど…とにかく個性豊かな人しか登場しないのです!
その人たちのめぐりあいが重なり合って色んな展開を起こすんです。ほんと、人生ってどこでどうなるかわからないなと強く感じさせられる映画です。