T.M.R=西川貴教の魅力
「T.M.Revolution」こと、西川貴教が世に出てきた時は音楽シーンに衝撃が走っただろう。男性なのに綺麗な中性的な顔立ちに、華奢な体からは想像がつかないほどの迫力のあるボイスで、さらにミュージックビデオにもオリジナリティがふんだんに取り込まれていた。まさに衝撃的。そしてその実力は確かなものであった。
デビューシングルの「独裁」からは、それまでビジュアル系バンドのボーカルを務めていた面影は全く感じられない。まさに「独立」。1人になり、自分だけの力と実力で戦っていこうという、TMRの決意のはじまりである。
3rdシングルの「夜明け前」は、大人気アニメ『犬夜叉』の主題歌に抜擢され、知名度が格段に上がることとなる。
夏全開のナンバー「Hi pressure」「hot limit」は、TMRの醍醐味とも言える、体全体で風を浴びながら過激な衣装で歌うイメージを世に植え付けた。
また「White bless」や「burning Xmas」などの冬ナンバーは、意中の人を一途に思い続ける男性の心情を、独自の切り口で繊細に歌い上げた。
その後TMRは充電期間に入り活動を休止するが、しばらくしてTMRーDとして再活動。3枚のシングルとアルバムをリリースしファンを喜ばせてくれた。
そこからまたTMRとしての活動を始め、『ガンダム』の主題歌などのアニメソングを数多く歌い上げている。さらにNHKの子供番組に出演するようになり、TMRこと西川貴教のエンターティナーとしての実力は今も確実に伸び続けている。