笑えて温まるストーリー
ホームレスのギン、ハナ、美由紀の3人は、クリスマスの夜クリスマスプレゼントを探しにゴミ捨て場を漁っていると捨てられた赤ん坊を見つけます。警察に届けようというギンと美由紀の2人の言葉を無視し、ハナはひとまず赤ん坊をダンボールハウスに持ち帰ります。ハナはおかまのホームレスで生まれた時から一人で、人一倍家族という存在に憧れており赤ん坊を置き去りにすることなどできなかったのです。ギンと美由紀もそれぞれ事情を抱えており、ギンは妻も子供もいながらギャンブルと酒に明け暮れ家を飛び出したのですが、今もなお2人のことを愛しており、一人娘のためになけなしのお金を貯めています。一方美由紀は、猫を捨てられた腹いせに警察官である父親を刺して、そのまま家出した女子高生です。ハナは赤ん坊を清子と名付け、本当の母親を見つけに行くと行って旅に出ます。ギンと美由紀も一緒に同行しますが、3人は旅の道中で出会う個性的な人たちや不思議な出来事に振り回されっぱなしです。しかし、それぞれの家族や愛する人たちとの結びつきや愛を再確認する旅ともなります。登場キャラクターはとっても濃く、コメディ要素が強いのですが家族の愛や奇跡を感じられる心温まる物語です。