スキップ・ビート! / スキビ / Skip Beat!

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『スキップ・ビート!』とは、2002年から白泉社の『花とゆめ』で連載を開始した仲村佳樹による日本の少女漫画である。2008年10月から2009年までテレビアニメ化された。また、2009年に5pbよりゲーム化。
自分を裏切った幼馴染への復讐を目的に芸能界入りした主人公・最上キョーコの成長と挑戦を描いている。見どころの1つは、キョーコが直面する芸能界の厳しさと、その中での彼女の執念深い努力だ。彼女は、愛する心と愛されたいと思う心が欠けているという理由でオーディションに落選するが、その才能を見抜いたLMEの社長によって「ラブミー部」という特別な部署に配属される。そこからキョーコは、復讐心を超えて演技の楽しさを見出し、自分自身を見つめ直す。
また、キャラクターの心理描写が細かく、読者がキョーコの感情に共感しやすい点も魅力の1つだ。復讐から物語が始まるものの、最終的には自己発見と成長の物語に変化していく。

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スキップ・ビート! / スキビ / Skip Beat!のレビュー・評価・感想

スキップ・ビート! / スキビ / Skip Beat!
8

普通の女の子が芸能界で奮闘する話

主人公はどこにでもいるような女の子で、とある事情から高校には通えなかった。
そんな彼女が、大好きだった幼馴染の男の子に捨てられたことをきっかけに芸能事務所に入るところから物語が始まる。芸能事務所には入ったが動機が不純な主人公には苦労の連続である。そんな中で1つひとつ経験と努力を重ねて表舞台に立てるようになっていく。かつて自分を捨てた幼馴染や、子どものころの一時期を一緒に過ごした少年との再会があったり、そこに恋愛が絡んでくるなどとジェットコースターのように様々な展開がある。
主人公は決して美人ではない。しかし、そのひたむきな努力と真摯な姿勢に好感が持てる。また、他人を愛したくないし愛されたくない、というやっかいな事情を抱えてしまっていることで周囲の人間とのやりとりがおかしなものになってしまうところも読んでいて笑ってしまう部分である。
登場人物たちは全員が個性的で、主人公以外にもなんらかの複雑な事情を抱えている人物も多く、愛着の持てるキャラクターばかりである。主人公に対してひどいことをしたキャラクターも含め、全員の幸せを願ってしまう。
芸能界の描写も細かく描かれているので、作者の先生は相当取材をされたのだろうと思わずにいられない。ジャンルとしては、芸能界のし上がりラブコメ、といったところか。所々で人物の身体のバランスがおかしな時があるのだが、そこを差し引いても1度は読んでおくことをお勧める。

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9

現代版ガラスの仮面

主人公は、駆け落ちするほど好きだった幼なじみ(新進気鋭の人気ミュージシャン)から屈辱的なフラれかたをしてしまい、その幼なじみを見返すために同じ芸能界へ入ることを目指し、女優への道を進んでいく。主人公キョーコはだんだんと女優の才能をあらわにし……という、少女マンガの典型的なお話です。
あらすじだけを読むと、ガ◯スの仮面を彷彿とさせる内容ですが、これは似て非なる芸能マンガ!とにかく、負のパワーでのしあがっていく主人公キョーコが、見ていてとても気持ちよく純粋に応援したくなります。負のパワーを糧にしてる割にはとても明るいし、かといって明るいだけではない生い立ちの暗さも垣間見え、読み方によってはミステリーちっくな要素もあるような??
脇を固めるキャラクターもとても個性的。事務所社長のローリー宝田は、出てくる場面がギラッギラで思わず笑ってしまうほど。相棒のモー子さんも、つんけんキャラかと思えば優しいところとあったりと、この作者はやはりキャラ作りがうまいなと感じます。
バリバリの演劇マンガを読みたいと思ってる人には、最初は面食らう場面もあるかと思いますが、読み進めていくうちにどんどん癖になるという、スルメのようなマンガです。かなりの長編作品になっていますが、サクッとよめてジーンとし、キュンキュンもできる、これぞ少女マンガという作品です。

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