現代版ガラスの仮面
主人公は、駆け落ちするほど好きだった幼なじみ(新進気鋭の人気ミュージシャン)から屈辱的なフラれかたをしてしまい、その幼なじみを見返すために同じ芸能界へ入ることを目指し、女優への道を進んでいく。主人公キョーコはだんだんと女優の才能をあらわにし……という、少女マンガの典型的なお話です。
あらすじだけを読むと、ガ◯スの仮面を彷彿とさせる内容ですが、これは似て非なる芸能マンガ!とにかく、負のパワーでのしあがっていく主人公キョーコが、見ていてとても気持ちよく純粋に応援したくなります。負のパワーを糧にしてる割にはとても明るいし、かといって明るいだけではない生い立ちの暗さも垣間見え、読み方によってはミステリーちっくな要素もあるような??
脇を固めるキャラクターもとても個性的。事務所社長のローリー宝田は、出てくる場面がギラッギラで思わず笑ってしまうほど。相棒のモー子さんも、つんけんキャラかと思えば優しいところとあったりと、この作者はやはりキャラ作りがうまいなと感じます。
バリバリの演劇マンガを読みたいと思ってる人には、最初は面食らう場面もあるかと思いますが、読み進めていくうちにどんどん癖になるという、スルメのようなマンガです。かなりの長編作品になっていますが、サクッとよめてジーンとし、キュンキュンもできる、これぞ少女マンガという作品です。