大瀧詠一

大瀧詠一

大滝詠一(おおたきえいいち)とは、日本のミュージシャン。 シンガーソングライターや作曲家だけでなく、アレンジャー、音楽プロデューサー、レコードレーベルのオーナー、ラジオDJ、レコーディング・エンジニア、マスタリング・エンジニアなど、様々な顔を持つ。1970年代にバンド「はっぴいえんど」のボーカル&ギターとして活躍。バンド解散後もソロ活動を続け、1981年発表のソロアルバム『A LONG VACATION』が大ヒット。ソロ活動だけでなく、他アーティストへの楽曲提供も行う。2013年12月30日解離性動脈瘤により死去した。

大瀧詠一のレビュー・評価・感想

大瀧詠一
9

発売40周年記念『A LONG VACATION』

1981.3.21に発売された『A LONG VACATION』が、
2021.3.21に発売40周年を記念して『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』発売された。
限定版もあり、ファンのみならず是非手に入れたいアルバムだ。
革命を起こしたといわれるナイアガラサウンドは、時代を感じさせない。
大瀧詠一のサウンドは爽快な夏のひと時を想像させるものが多い。
『A LONG VACATION』は、代表作「君は天然色」から始まる。
この曲のカバーはとても多いが、誰が手掛けても、なぜかすべて大瀧詠一節になっているのは面白い。
他に「カナリア諸島にて」「恋するカレン」「FUN×4」「さらばシベリア鉄道」などを収録している。
このアルバムの収録曲以外にも、多くの歌手に曲を提供している。
松田聖子の「風立ちぬ」は、松田のファンを男性だけでなく女性にまで広げた曲のひとつであろう。
また、大瀧詠一と長年の友人である松本隆との作品は、アイドルをアイドルに終わらせない魔力がある。
さらに森進一の「冬のリヴィエラ」、往年の大俳優小林旭に提供した「熱き心に」などは、ジャンルを超えた歌手に歌い継がれる名曲である。
大瀧詠一の名は知らなくても、三ツ矢サイダーのCMに流れていた曲を知らない人はいないのでなないだろうか。

大瀧詠一
10

ナイアガラのような重層的大瀧詠一的音楽

大瀧詠一氏は日本の音楽家で、「Tシャツに口紅」、「探偵物語」、「風立ちぬ」、「怪盗ルビー」、「うれしい予感」、などの数多くのヒット曲を発表したが、残念ながら平成13年に亡くなっています。彼の代表的な音楽はナイアガラサウンドなどと評されるものもある、極めて印象的なもので、多くのファンを獲得しました。上記のように映画のタイアップ曲もあり、アルバムには、「GO GO NIAGARA」、「A LONG VACATION」、「DEBUT AGAIN」 などがあります。ひとつひとつの曲が、たしかに大瀧詠一氏のものであるという印象をまといながら、それぞれ独自のアイデアで作られており、聞くものを飽きさせません。例えば「Tシャツに口紅」という曲は、夜明けの色の移ろう時間に、ナイアガラサウンドを基調として、海辺で並んでいる恋人2人の切ないやりとりが表現されている。その情景を、次々と色が変わっていく朝日に照らされた光景として、ひとフレーズづつ丁寧に描き出していく様は、まさに重奏的な表現にピタリとはまっている。また一方では、コミカルな楽曲もこなすことができ、その出色と言えるのがアルバム「EACH TIME」の中の「恋のナックルボール」です。屋根のない球場の外野席で、恋人に対する男性の一方的な恋の駆け引きを、ストレートやナックルボールなどの球種で楽しく表現しています。多彩な表現が楽しめる多くの楽曲は一聴の価値があります。

大瀧詠一
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心に染みる昭和の名曲です

最近、昭和の名曲がとても流行っていますが、大瀧詠一さんの曲が本当に大好きです。特に「君は天然色」がお勧めです。39年前に発売されたシングルです。色々とCM等で使われており、一度は耳にした事がある名曲だと思います。作詞は松本隆さんです。とてもテンポが良く聞いていて楽しくなるような曲調ですが、内容はとても切なく心に染みます。色々な方がカバーしている曲ですが、やっぱり原曲が一番素敵です。歌詞を知ってから曲を聴くと、なぜか切ない曲に聞こえてきます。
大瀧詠一さんの曲はどこかオールディーズのような、テンポ良くワクワクする曲調の印象がありますが、実は繊細で歌詞が深い曲が多いと思います。数々のヒット曲を生んでおり、「聞いたことある!」「この曲知ってる!」と思うものも多いのではないでしょうか?
「幸せな結末」もとても有名で、1997年に木村拓哉さんと松たか子さんが主演した月9ドラマ「ラブジェネレーション」の主題歌に使用された曲です。
「夢で逢えたら」は、知らない人はいないと言っても過言ではないと思います。
大瀧詠一さんご自身は既に他界されておりとても残念ですが、たくさんの素晴らしい楽曲たちと共にこれから先も愛され続ける偉大な方です。