加速する面白さがある作品
こういったテキストを読むタイプのゲームはしたことがなかったのですが、体験版をやってみて一気に引き込まれました。
引き込まれたポイントとしては「日常生活が急に変わってしまう」ということ。”急に周りから人が消える”、”なぜかゲル状になるバナナ”、”死んだはずなのに生き返る少女”など、主人公は自分たちとなんら変わらない環境で生活しているのにその中に少しずつ「変化」が起き始めて…少しずつ増していく”違和感”と”ゾクゾク感”で気付いた時には夢中になっていました。
「やり直せたらいいのに」と、誰しもが思うタイムマシンへの憧れ。このゲームをプレイしてから、「もしあの時ああしていたら未来はどうなっていたのだろうか」と考えることがよくあります。
タイムマシンの理論など科学にまったく詳しくない私でも「実現できるのでは」と思えるような丁寧な説明と、実在する機関と絡めて発展していく物語構成により、オカリンたちが同じ日本にいて今後タイムマシンは自分の目の前にも現れるかもしれないという錯覚に思わず陥ってしまうような、リアルとの融合を感じる作品です。
クリア後の喪失感が物凄く、ゲーム後にロスに陥ったのはこのゲームが初めてでした。
記憶を消してもう一度体験したいあの感覚…もう体験できないのが悔しいです。