うしおととら / うしとら / Ushio and Tora

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora

『うしおととら』とは、藤田和日郎により週刊少年サンデーで(1990年6号~1996年45号)連載された漫画・アニメ作品。寺の息子である「蒼月潮(あおつきうしお)」が500年前から獣の槍で封印されていた妖怪「とら」の封印を解いてしまう。うしおはとらを警戒して世に放たないために、とらはうしおを食べるスキを狙うためにと奇妙な共同生活?そしてこの奇妙なコンビによる壮絶な闘いが始まる。

うしおととら / うしとら / Ushio and Toraのレビュー・評価・感想

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

これぞ王道のバトル漫画

これぞ、王道中の王道のバトル漫画だと思います。
とある寺の少年・蒼月潮がひょんな事からとある妖怪と出会い、物語が始まります。
妖怪は潮が付けた「とら」という名前に納得がいかない様ですが、なんだかんだでこの2人はお互いを認め合っていき、潮が手にする獣の槍、とらのコンビで様々な妖怪と出会い戦っていきます。
その道のりで様々な謎が生まれていきます。妖怪を倒すためだけに生まれた獣の槍は何故生まれたのか?かつて長飛丸と言われたとらの過去とは?潮の母は生きているのか?かつて世界中の人々、妖怪を恐怖におとしれた妖怪とは?
以上で大まかな物語を説明を終わりたいと思います。

ここからはこの作品の魅力を書きたいと思います。
この作品は完全懲悪ではなく敵にも同情する余地がある回もあり見応えがあります。
また、主役は潮ととらではなく、何かと戦う者全員が主役なんだと作者の意思が表れているものだと思います。
また、とらは怖くてカッコいいのですが、かわいい場面もあり、とても魅力的なキャラクターです。
少なくとも、「うしおととら」の後に生まれた他のバトル漫画にも今作で見られたストーリー描写や展開があり、他の漫画家にも大きな影響を与えたことは間違いありません。絵柄にクセがありますが、そのクセが嫌いでなければ間違いなく最終巻まで楽しむことができるはずです。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

涙と感動が溢れる妖怪との壮大な冒険

『うしおととら』は、その感動的な物語と緻密なキャラクター描写で、多くの読者の心を掴んで離さない名作です。物語の中心は、普通の中学生・蒼月潮と、500年間封印されていた強力な妖怪・とらです。潮は、封印を解いたことで獣の槍の力を手に入れ、次々と現れる妖怪たちとの壮絶な戦いに挑むことになります。

この作品の魅力は、キャラクターの深い個性と感情的なドラマです。潮の勇敢さや仲間を守ろうとする姿勢は、多くの読者に共感を呼びます。一方、とらのキャラクターはただの敵ではなく、彼のユーモアや複雑な感情が物語に奥行きを与えています。妖怪たちもただの悪役ではなく、それぞれに悲しい過去や深い背景があり、物語に人間味を加えているのです。

また、物語のテンポは非常に良く、読み進めるうちにどんどん引き込まれます。ストーリーは一貫してスリリングで、各エピソードが無駄なく展開され、最後まで飽きることなく楽しむことが可能。特に、感動的なシーンや涙を誘う場面が多く、キャラクターたちの成長や別れの瞬間には胸が熱くなります。

『うしおととら』は、心に残る感動的な物語と独特なキャラクターが見事に融合した作品で、泣ける話が多く、全編にわたって引き込まれること間違いなしです。妖怪との壮大な冒険を通じて、人間ドラマや友情、成長の物語が描かれており、すべての漫画ファンに強くおすすめできる一作です。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

熱いストーリーと戦いが楽しめる妖怪漫画

1990年から1996年まで『週刊少年サンデー』で連載されていたバトルアクション漫画。
対妖怪に特化した槍「獣の槍」に偶然にも選ばれた蒼月潮と、その槍にとらわれていた妖怪「とら」との物語です。

1番の魅力はうしおととらの掛け合いです。いつもケンカばかりで不仲に見えますが、いざ戦いとなるとその連携がすばらしく、まさに最高のパートナーです。思わず笑ってしまう愉快なやりとりも楽しいですよ。

全体的にバトル描写はとても迫力があり興奮して楽しめますし、切ないシーンでは涙なしでは読めません。

登場する妖怪は雪女やカッパなどみんなが良く知る妖怪から、オリジナルの妖怪までたくさん出てきます。
その全ての出会いや戦いが、巨悪である「白面の者」を倒すラストにつながる演出はもう最高!
妖怪だけでなく、自衛隊や海外の対妖怪の機関、はたまた民間人までまきこみ日本全土で白面の者に挑む展開は、まるで自分もその戦いに加わっているような錯覚になります。

最後まで一気に駆け抜けれる面白さと、キレイに終わる感動のフィナーレはぜひたくさんの人に味わってほしい作品でした。
妖怪が好き、熱血感あふれる戦いと友情、全員で巨悪に立ち向かう王道のストーリーを楽しみたい方には、とてもおすすめの漫画です。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
8

『うしおととら』 必読をお勧めします

『うしおととら』は藤田和日郎による日本の漫画作品であり、怪異を題材にしたファンタジーアクション作品です。
中学生のうしおは、自分の家の蔵で「けもののやり」と共に隠された怪異・とらと出会います。けもののやりを抜いてとらの封印を解き、彼と共に日本の妖怪たちと壮絶な戦いを行う姿を描いています。

しかし物語は単なるバトル漫画ではなく、うしおととらの成長や友情、そして人間と妖怪の共存を描いています。特にうしおととらの過去や、人間としての心情が描かれるエピソードは、感動的で心に残るものが多いです。
そしてよく練られている作品で、あとから見直すと「ここで繋がるのか」とぞくっとするシーンも多々あります。藤田和日郎の描く絵は緻密で迫力があり、読者を惹きつける力があります。

また作品は完結しているため、一気に読み進めることができます。そして最後まで読み進めると深い感動が残り、何度も読み返したくなるような作品です。
総合的に言えば『うしおととら』は怪異や妖怪を題材にしたファンタジー作品として、バトルシーンの迫力やキャラクターの魅力にあふれています。そして感動的なストーリー展開が素晴らしい作品です。漫画好きならば、ぜひ一度手に取ってみて欲しい作品の一つです。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

妖怪と人間の最強タッグ漫画

妖怪バトル漫画の最高傑作です。
圧巻のバトルシーンは最後まで続き、すぐに引き込まれます。藤田先生といえば大胆な絵のタッチです。特に恐怖の表情はこの物語の良さの一つです。
恐怖にとりつかれた人々、それを狂気の表情でみる妖怪は見逃せないものになっています。
物語は、「うしお」という困っている人を見逃せない主人公と言葉では人を食べてしまうといいながら義理に熱い「とら」という不思議なコンビがおりなす、掛け合いや激しい戦いが最高に面白い作品になっています。
長い話が一つのストーリーになっているところも見どころです。たくさんの登場人物が色んな形になり協力していくところは、驚きました。
色んな出会いをしていく中で友情、愛情、信頼すべてが詰まっています。
中でも主人公のうしおが妖怪になりかけた際に、5人の主人公を想う人が髪をくしで研いでいくところは涙なしには見れません。自分の命が危険なのにもかかわらず、この役目を「あの人がいたから」とやり遂げてしまいます。今までやってきたことが間違っていなかったと分かり心に響きました。
最後の局面での衝撃的出来事まで見逃せない内容になっています。
他にも妖怪のバトル漫画がありますが、迷わず一番にあげられる作品になっています。ぜひ、一度拝見していただきたいです。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

ネタバレ無しで読んで欲しい!

『からくりサーカス』や『双亡亭壊すべし』の藤田和日郎先生の作品で結構昔の作品になります。しかし、今でもアニメやパチンコ、パチスロになるほど人気があり、まだこの漫画を読んでいないならば絶対に読んで欲しい漫画です!

ある日、主人公の少年蒼月潮(通称うしお)は自分の家の地下に封印されていた妖怪「とら」と出会います。
「とら」は槍で身体を貫かれており動けないように封印されていました。その槍の名は「獣の槍」。この槍を引き抜いた事でうしおの日常は一変します。
妖怪との戦い、母親の謎、獣の槍と「とら」との関係、本当の敵。アクションあり笑いあり涙ありの大冒険活劇です!

私がこの漫画を初めて読んだ時の感想は「怖そうな漫画」でした。
特に怖かったのは最強の妖怪「白面の者」。とてつもなく大きな妖怪で最初は顔の一部しか出てこないのですが邪悪な感じが伝わってきて背筋がゾクッとしたのを覚えています。
そんな緊迫したシーンもあればコミカルな日常シーンもありどんどん物語に引き込まれました。
この物語には沢山の登場人物のエピソードが描かれます。それらが終盤に向かうにつれ収束していく様は圧巻です!
獣の槍とは何なのか?
「とら」と「白面の者」との因縁!
是非ネタバレ無しで自分の目で見て頂きたいです!

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

自分史上最高のマンガ

今回紹介したいのは、藤田和日郎先生の「うしおととら」です。これは、私が今まで読んだマンガの中で、一番と言えるほど、大好きなマンガです。主人公「うしお」は中学生。少年マンガっぽく、熱く、まっすぐで、嘘が付けない少年です。うしおの実家はお寺なのですが、敷地内にある蔵に地下室があり、そこには2000年以上前に生まれた大妖怪が封印されていました。うしおは、ひょんなことから蔵の中にあった伝説の退魔の武器「獣の槍」を抜き、この槍によって封じられていた大妖怪「とら」を開放してしまいます。「うしお」と「とら」。この二人の主人公が、様々な事件に巻き込まれたり、首を突っ込んだりしながら、旅をしていく…というお話です。旅の当初、うしおの目的は「母のことを知る為」でしたが、母のことを追う過程で、獣の槍を狙う妖怪たちと戦うことになっていきます。妖怪の敵意は、単にうしおが妖怪を滅する道具を持っているから、という理由だけではなく、白面の者を封印する結界を張った女の息子だから、という理由もあるようでした。方々に憎悪されながらも戦っていくうしおの姿は、とても見応えがあり、面白いです。しかしながら、この作品の一番の見どころは各キャラクターの散り際です。とにかく、美しい。悲しいシーンではありますが、必見です。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

うしおのまっすぐさに、心を打たれる

曲がったとこが大嫌いで、自分に素直でまっすぐ、正義感の塊のような中学2年生、「蒼月潮(あおつき うしお)が、「とら」という妖怪と出会い、妖怪たちを退治していく物語。
自宅のお寺「芙玄院」の地下室に、偶然入り込んだ潮は、妖怪胎児の槍「獣の槍」で壁に貼り付けにされている妖怪と出会う。
「人間か…」と話しかける妖怪。戸惑う潮。
地下室の扉が開いたことにより、地上では婢妖(ひよう)と呼ばれる妖怪が、潮の友人を襲う。
友人を助けたい一心で、潮は妖怪の肩に刺さった獣の槍を引き抜く。
妖怪は、潮を喰らおうとするが、獣の槍の力を手にした潮に太刀打ちできず、力を合わせて婢妖を退治することに。
潮は妖怪の見た目から「とら」と名付ける。
数百年ぶりに解き放たれたとらの妖気に、妖怪たちが集まってくる。
人間たちを守るために妖怪と戦う潮と、潮を喰らうために付きまとうとら、奇妙な関係の二人が妖怪を倒していく話。
しかし、ただの妖怪退治ではない。
妖怪たちに対して、いつもまっすぐな潮が退治だけではなく彼らの心も動かしていく。
人間を喰らいたいばかりだったとらも、知らず知らずのうちに、潮の影響を受けていく。
これは、妖怪退治の漫画ではなく、人間と妖怪たちの出会いと別れと絆が描かれた漫画。
涙なしには、全巻読破できない。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
9

昔懐かしいアニメ、うしおととらオススメ。

最近YouTubeでアニメを観る機会が増えました。
その中でうしおととらがオススメです。人間が妖怪と手を組み最大の敵・白面の者を倒すという話。
獣の槍を使う少年・うしおは、自宅物置の地下に眠っていた妖怪・とらと出会い、様々な妖怪と戦い人間界を守っていく。少年の家族の秘密や謎を少年うしおと妖怪とらが謎といていく。感動する場面多きアニメで、ヒロインも可愛いし、好きになりました。
妖怪とらも元々獣の槍を使う人間だった。獣の槍は使えば使うほどその人間を妖怪にさせてしまう程強力な力を秘めていた。白面を倒すには獣の槍が必要であり、少年うしおも獣の槍を使うことで妖怪とらが人間であったこと、自分の父母がボスと密接に関わっていたことを知る。自分の身が妖怪になってしまい、もう人間には戻れなくなってしまうことがわかったとしても、自分が獣の槍を使う伝承者であり、自分がやらなければ、人間界が滅んでしまうことを知った。大切な家族のため、友達やお世話になった人たちのために少年は自分を奮い立たせ、妖怪とらと共に白面と相まみえるエンディングとなる。オススメです。白面を倒した最後、うしおととらの行方はいかに。何回観ても見飽きない。もう10回くらい観てるかな。絶対見て!