ミギとダリ

ミギとダリ

『ミギとダリ』は佐野菜見によるシュールギャグサスペンス漫画である。舞台は1990年頃の神戸市北区にあるュータウン、オリゴン村。物語は、老夫婦のもとへやってきた美しい少年「秘鳥(ひとり)」が、実は双子であり、2人で1人の人物を演じているという秘密を抱えていることから始まる。母の死の真相を探る中で、兄弟がすり替わりながら協力していく様子が描かれている。
双子の不気味で得体の知れない一面が、作品に独特の雰囲気を与えている。また、佐野菜見の前作『坂本ですが?』から引き継がれるシュールでスタイリッシュな要素も見られ、ギャグとサスペンスが融合した作品である。2023年10月よりテレビアニメ化され、キャストには、ミギ役の堀江瞬、ダリ役の村瀬歩が演じた。オープニング主題歌はそらるとりぶによる「ユウマガドキ」、エンディング主題歌はNulbarichによる「Skyline」が抜擢された。作者の佐野菜見が2023年8月に急逝してしまったが、アニメ化が決まってから作品の監修や声優のアフレコ現場に訪れるなど、生前から佐野はアニメの内容に関わっていたと発表されている。

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『ミギとダリ』とは、佐野菜見による日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ作品である。『ハルタ』にて2017年から2021年まで連載され、単行本は全7巻刊行されている。アニメは2023年に全13話で放送された。神戸市にある架空の村「オリゴン村」を舞台に、双子の主人公・ミギとダリが母親を殺した犯人を突き止め、復讐を果たすまでの物語を描く。サスペンスの中にギャグ要素が織り込まれており、独特の世界観を楽しむことができるのが作品の魅力となっている。

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『坂本ですが?』とは佐野菜見により、2011年から2015年に掛けて『ハルタ』(KADOKAWA)で連載された漫画、及びアニメ作品である。2016年にTBSにて全12話が放送された。入学早々学校中の注目を集めるスタイリッシュな生徒、坂本。彼の一挙手一投足はスタイリッシュ且つクーレストであり、彼を取り巻く人々もまた彼に惹かれていく。そんな彼を中心とした人情ギャグ漫画である。シュールなギャグと、緑川光を始めとした豪華声優陣が魅力。

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ミギとダリのレビュー・評価・感想

ミギとダリ
8

ギャグ、サスペンス、感動の大満足作品

「坂本ですが」と同じ作者の作品のため、シュールなギャグが面白く見始めましたが、途中からサスペンス要素が濃くなり、最終話付近は次の展開が気になって仕方ありませんでした。
2人で1人の人間を演じるために行動するシーンがいくつもありますが、チェリーパイを包むシーンが忘れられません。養母がキッチンを離れた隙をみて、二人羽織のような態勢になり器用に4本の腕でチェリーパイの格子模様を編む姿がシュールでした。そのほかにも、同級生の一条瑛二を騙すためにしたダリの女装姿にミギが惚れてしまったところも、ミギが女装に気づくまでの数話の間笑いが止まりませんでした。
作品の後半からは2人の実母の死の真相を暴くため一条邸へ侵入しますが、展開が読めずハラハラドキドキの連続でした。何よりも実母を追い詰めた一条怜子のサイコパス感が面白さと怖さの絶妙な具合でした。2階の踊り場から落ちたシーンではさすがに死んでしまったと思っていましたが、起き上がってきたときには悲鳴がでました。最終的に実母の死の真相が明かされ、一条家での事件も無事に解決を迎えた数年後の様子が見れたのもよかったです。
一連の事件の責任を取った瑛二と、それぞれの個性を伸ばして成長したミギとダリが再会したハッピーエンドに満足しました。

ミギとダリ
9

ひとりが始める双子の復讐劇

舞台はとある孤児院から始まります。
養子を探している、「オリゴン村」に住む老夫婦が孤児院を訪れたことにより、物語が進んでいきます。

主人公であるミギとダリは、どうしてもオリゴン村に行かなくてはならない理由がありました。
しかし老夫婦は1人しか養子に迎え入れない様子。そこでミギとダリは協力し、1人の人間として老夫婦の家の養子になる事に成功します。

この作品の素晴らしいところは、やはり双子の入れ替わりギミックでしょうか。
「え!?そんな風に入れ替わるの!?」とか、「いやいやそうはならんやろ!」みたいな展開が盛りだくさんで、最初からもう大爆笑させてもらえます!

絵がほかの作品に比べ少し独特なので、そこで観るか考える人もいるかもしれませんが、その絵もどんどん癖になってきます。
BGMも逸品で、とにかくあらゆる方面から笑わせに来ます。
そうかと思いきや話が進むにつれて雲行きが怪しくなっていき…。

この作品は実はサスペンスで、ミギとダリの母を殺した犯人がこの村にいるのです。
暖かい村に隠された秘密を暴き、母を殺した犯人に復讐をする。
最後までシリアスにさせないギャグサスペンス!サスペンスの苦手な人でもとても入りやすく、笑える作品です。

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