新たな一面
『ライアー×ライアー』はSixTONESの松村北斗、そして女優の森七菜がダブル主演を務めた映画だ。「2人なのに三角関係」という設定である。キュンキュンするところもあれば、笑えるところもある。そして最後には感動で泣いてしまうような展開になっている。また、この映画にはエンドロールにも注目していただきたい。主題歌はSixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」である。この曲が最後にいいアクセントになっていて、映画に沿った歌詞がリンクし、私たちの涙腺を刺激する。この曲は、今までSixTONESが作り出してきたデビュー曲「Imitation rain」や、セカンドシングル「NAVIGATOR」、サードシングル「NEW ERA」、そして、アルバムのリード曲「ST」とは全く異なる4枚目のシングルだ。デビューから1年が経った2021年2月に発売された。今までSixTONESといえば、疾走感のある曲や、世界を目指し、英語を多く取り入れた曲が中心だった。また、メインボーカルのジェシーと京本大我(ファンの間では「餅ズ」、「京ジェ」などと呼ばれ親しまれている)が、中心パートだった。しかし、この曲ではまず松村北斗の歌い出しではじまり、松村多めの歌割りである。ミュージックステーション出演時にはコンテンポラリーダンスのような華麗で、どこか儚げなパフォーマンスを魅せた。SixTONESらしくない王道アイドルソングだが、なぜかSixTONESらしくもあるという不思議な感覚に襲われる曲だ。この曲は新たなSixTONESの第一歩でもあり、多くの人に聴いていただきたい曲だ。各メンバーの歌唱力の高さにも注目していただきたい。
曲について多く述べてしまったが、出演者の演技力の高さはピカイチで全く飽きさせない展開のこの映画は絶対に見るべきだ。