7
ありきたりの恋愛映画ではなかったです。
最初は、正直なところ実写化するのは無理があるのではないかと思っていました。ところが人格がコロコロ変わっていても特に違和感を感じず、自然にストーリーが流れていました。よくある恋愛漫画の安っぽい実写版だろうと思っている方にも、是非とも観ていただきたいです。本当に、思っていたより面白く期待以上でした。違和感なく見れたのは、キャストの方が上手く演じきっていたからこそだと思います。
義理の兄弟と長年ずっと一緒に暮らしてきて、同一人物であることに気づかないというのは流石に無理があるのではないかと思いましたが、見ているうちに気にならなくなりました。周りの配役もとても印象が強く、特に小関裕太さん演じる鳥森君はとても重要な役柄でした。イヤな人だと思っていたら実はいい人だったとわかった時は少し感動し、泣きそうになったぐらいです。
森七菜さんのサバサバしたキャラもとても味が出ていました。普段の格好から、そこまですぐにギャルに変身できるものなのかというところが少し引っかかったり、細かいところのツッコミどころはいくつかありますが、それを上回るほどのストーリー性でした。
最後の伏線の回収も完璧で、これ程見終わったあとにスカッとしたのは久しぶりでした。