ライアー×ライアー(映画)

ckq9のレビュー・評価・感想

ライアー×ライアー(映画)
9

今までとは一味違うラブコメ映画です。

この映画の主人公は義理の姉『湊』・弟『透』そして、姉が変装したJK『みな』。一つの嘘から始まる二人なのに三角関係という今までになかった新感覚な映画です。ジャンルとしてはラブコメに分類されますが、壁ドンといった王道少女漫画にありそうな仕草がそこまでないので、恋愛映画はあまり好きではないという方でも観やすい映画だと思います。前半はコメディ要素が強めで、現実ではありえないだろうということも面白おかしく映し出されていて思わずクスッとしてしまいます。後半になるにつれてコメディ要素はなくなり、切ないラブストーリーになっていきます。透がみなの正体に気づきはじめ、それに伴い湊の幼馴染である烏丸が湊に対して積極的にアプローチしていきます。透が烏丸の胸ぐらをつかむシーンは観ているこちら側も胸を締め付けられます。
湊は透に対して素直になれずにもがいているシーンは切なくなり泣けてきます。最終的に湊と透はお互いのことが好きだと正直に伝えて付き合うことになり、ハッピーエンドになります。エンドロールでは、湊と透のその後が映し出されており、最後まで楽しめるような仕掛けになっています。
エンドロールに流れてくる、SixTONESが歌うこの映画の主題歌「僕が僕じゃないみたいだ」は歌詞が映画にリンクしており、曲を聴くだけではなく映画もセットで聴くことでより一層楽しめると思います。今回W主演を務める松村北斗さんと森七菜さんは二人とも映画初主演ということですが、そんなことを感じさせないくらい堂々と演じられています。他のキャストの方も皆さん演技が上手でとても見応えがあります。一度だけではなく何度も観たくなるような映画です。