約束のネバーランド(実写映画)

約束のネバーランド(実写映画)のレビュー・評価・感想

約束のネバーランド(実写映画)
9

ハウスのママ、北川景子演じるイザベラの正体とは!?

原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかの大人気漫画『約束のネバーランド』が実写版として映画化されたものである。
物語の内容は孤児院(ハウス)で幸せに暮らしている子どもたちがハウスの秘密を知ってしまったことから始まる。
主人公・エマ役は女優の浜辺美波、エマの頼れる仲間・レイ役は城桧吏、ノーマン役は板垣李光人の若手俳優たちである。
そして北川景子、渡辺直美もハウスのママ、シスターとして出演している。
北川景子演じるイザベラはとても美しく凛とした女性である。
そんな美しいハウスのママ・イザベラ。だが時折見せる不敵な笑み。
彼女の正体は一体何者なのか。

【あらすじ】
とある場所にある孤児院「グレイス=フィールドハウス」。
ここではエマをはじめ、「孤児」として預けられた子どもたちが里親に引き取られるその日まで仲良く家族のように共に幸せに暮らしている。
そんなある日、少女のコニーが里親に引き取られることとなった。
みんなに見送られ、ママと孤児院を出たコニーだったが、なんといつも大切にしていたぬいぐるみを食堂に忘れてしまったのだ。
レイに促され、慌ててコニーの後を追うエマとノーマン。
日頃からママに「決して近づいてはダメよ」と言われていた「門」まで2人は追いかけてしまったのである。
そこで2人が見たものとは…。
なんと命を奪われ、食用として出荷されるコニーの姿であった。
そして見たこともない鬼たちとママ・イザベラが出荷について話しているのを見聞きしてしまった2人。
これまで楽園のように過ごしてきたハウスが、実は人間を食用として育てている農園だと知ってしまうのだった。
いつもみんなに本当のママのように優しくしてくれてたハウスのママ・イザベラ。
その正体はなんと、子どもたちを食用として育てている飼育監だったのである。
「このままでは自分たちもいずれは出荷されてしまう」、そう思ったエマたちは脱獄計画を企てるのであった。
自分たちを化け物の食事として育てているイザベラ、そしてシスター・クローネ。
敵であると認識されたエマたちは果たして無事に脱獄できるのか。
着々と計画を進めていたエマたちだったが、子どもたちの中にいる内通者の手によって計画がバレてしまう。
そんなエマたちの前に、冷酷かつ美しいイザベラの魔の手は容赦なく迫ってくる。
「おめでとうノーマン、あなたの出荷が決まったわ」

この物語はイザベラの正体が露わになったことで、より北川景子の冷酷さと美しさが際立つ作品である。
幼いエマたちの友情、そして仲間との絆がこの作品の最大の見所だ。
そして主題歌「正しくなれない」は、この残酷な世界をより際立たせるものとなっている。
繰り広げられるエマ、ノーマン、レイ、そしてママの頭脳戦も見所だ。

約束のネバーランド(実写映画)
10

考えさせられる作品

「るろうに剣心」シリーズなどと同様に、原作の再現率が見事な分、ストーリーに、もう少しオリジナリティがほしかった気もしますが、それなりによかったと思います。
ただ、皆様も仰っている通り、まだ出てきたてのほやほやである、子役の方に、厳しく意見するのは酷かと思いますが、レイ役の方には、もう少し頑張って頂きたかったか、でなければ、鈴木福君や加藤清史郎君といったような、実績のある方に演じてもらいたかったですね。
ミネルバ探訪編以降の鬼が大勢登場するシリーズは、鬼の容姿の再現など、ハリウッド映画ならいざ知らず、現状の日本映画では、失礼ながら、困難である気もするので、原作のイメージを壊さないためにも、実写作品は、ここまででいい気がしましたね。
ただ、本作と無関係のことで恐縮ではありますが、アニメ版の終わり方は、あまりに凄惨なものだったので、アニメ版では全く描かれることのなかった、GP編、七つの壁編、王都決戦編を他媒体で見てみたい気もあります。時間があったので、ちょっと興味があって見た程度でしたが、いざ見てみると、もうドキドキして映画の世界に引き込まれました!俳優さん達の演技が上手くて、見て良かったと思いました!

約束のネバーランド(実写映画)
6

映画『約束のネバーランド』アニメとの比較について。

映画『約束のネバーランド』について。実写版映画は、内容的にはアニメのseason1にとても忠実に描かれておりました。ママ役の北川景子さん。数々のドラマ、映画に出演しているだけあり、アニメの背景にそれずきちんと演技されていました。なんといっても今作最大の見どころは、シスター役の渡辺直美さんだったのではないかと思います。こちらはアニメで見るより渡辺直美さんの方がハマり役でした。なんといっても表情が豊かで面白いのですが、アニメ同様鬼に食べられてしまい出番がなくなってしまうのでとても残念でした。是非、season2にも出演してほしいくらいです!アニメを実写化するにあたり、実際のアニメファンたちは実写版映画を避けたがる傾向にあります。しかし、是非渡辺直美さんのハマり役をみてもらいたいです。笑
つづいて、3人のメイン子役ですが、エマ役の浜辺美波をのぞいては、theセリフ棒読み!て感じでした。最後に、アニメと映画で1箇所だけ異なる箇所がありました。アニメはシーズン1の最後は鬼から走って逃げる子どもたちのシーンで終わりましたが、映画は鬼から逃げ切ってはじめて世界を見渡し、エマが口パクで何か話している姿で終わりました。これが何を言っているのか気になってシーズン2も早くみたいな!と思える作品でした。