アオのハコ

アオのハコ

『アオのハコ』とは、『週刊少年ジャンプ』で2021年19号より連載が開始された、三浦糀による日本の少年漫画、スポーツ恋愛漫画である。バトミントン部に所属している猪股大喜と、女子バスケットボール部に所属しているヒロイン、鹿野千夏を中心に繰り広げられる恋愛スポーツ漫画である。年頃の高校生男子が好きな人と一緒に住むというドキドキの展開と、大喜に好意を寄せる蝶野雛との三角関係も見所の一つだ。スポーツ漫画のストーリーが軸にあることから、幅広い読者に共感を得ている作品である。

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アオのハコのレビュー・評価・感想

アオのハコ
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高校生の青春と甘酸っぱい恋心

スポーツ、そして恋愛というジャンルを掛け持っている漫画である。主人公、猪股大喜は高校に進学しバドミントン部に入部する。誰よりも上手くなりたい、そう思うのはスポーツに励んでいる者全てなのかもしれないが、思うことと実践出来るかは別の話だ。
バドミントンは1人でするスポーツ。勝ったらそれは全て自分の実力で、負けたら自分の実力不足。至って簡単な話である。だが孤独なスポーツでは無い。応援してくれる仲間がいる。切磋琢磨してくれる人がいる。自分を突き動かす人がいる。それが主人公にとっては、1学年上のバスケ部の先輩・鹿野千夏だった。
部活は違うが、共にスポーツに紳士に取り組むということに関しては同じ。同じ学年でもない、同じ部活でもない。それなのに何故か惹かれ合う2人。距離が離れていてもどかしい。そんな時にとある事が起き、グッと距離が縮み話す機会が増えた。
他のスポーツ漫画と違うことは恋愛要素が濃いこと。他の恋愛漫画と違うことは恋愛にかまけてスポーツを疎かにしないこと。この絶妙なバランスが読者の心を見事に掴んでいる。そして何より展開が早く読者も飽きたと言った感情や、「まだかよー」といった感情は湧いてこない。是非1巻だけは読んで欲しい。読んだらきっと、2巻にも手を出してしまうだろう。

アオのハコ
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学校生活でのスポーツと恋愛が混ざった青春を感じられる作品です

ヒロインの2人が可愛すぎる…。これだけでマンガをどんどん読み進められます。

舞台はとある高校。主人公の大喜はバドミントン部に所属しています。
幼馴染でヒロインの1人の雛は新体操で全国大会出場者。もう1人の千夏は学年が1つ上でバスケ部のエース。
千夏の親が海外へ転勤することがきっかけで、大喜の家で千夏が居候することとなりました。
当時は「朝練に行くといつも居る千夏先輩がおれの家に…」とパニックになる大喜でしたが、次第に憧れから好きに変わっていきます。そんな大喜の変化を幼馴染の雛は気づきながら過ごしているうちに、雛自身が大喜を好きなことに気づき、突然告白します。

そんな恋愛アニメ感が満載でキュンキュンしてしまうのですが、部活シーンが随所に入ってきます。
チーム内にもライバルがいて勝てない、全国大会に出れないことで苦悩する大喜。
念願の全国大会には出場したものの、その後の県大会で敗れ悔し涙を流す千夏。
全国出場は当たり前で、大会では優勝できないなにかを探す雛。

3人が抱えて過ごす高校生活と、それを見ている登場人物が恋に落ちたり付き合ったり、非常に目が離せない内容になっています。そして軽井沢へ行ったときがきっかけで、大喜と千夏は付き合うこととなります。この漫画で1番のシーンではないかと思います。

個人的には現在付き合ってはいますが、この主人公とヒロインの三角関係は更に変化する(いや、してほしい)と思っています。皆さん、是非読んでみてください。

アオのハコ
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青春が詰まった内容

「アオのハコ」は集英社の週刊少年ジャンプで掲載後、2023年3月時点で9巻まで発売されています。スポーツの強豪校栄明学園が舞台となり、男子バトミントン部に所属する猪俣大喜と女バスの先輩・鹿野千夏とのスポーツに切磋琢磨しながらも純粋な恋模様も描かれています。
最初の出会いは名前も知らない他学年の先輩後輩。共通点は誰もまだ来ていない学校の体育館で毎日同じ時間に朝練をするところからスタートします。最初は大喜だけの片思いだったと思われていたのが、あるきっかけで急接近し実は千夏先輩もちゃんと意識していたのでないかと思い始めます。同級生の笠原くんだけが唯一、大喜の恋を知っていて応援していたはずが、いつの間にか先輩にも知れ渡り同級生の新体操部のエース蝶野にもバレてしまいます。しかし実は蝶野は昔から大喜に恋心を抱いておりそれを大喜は全然気づいていないという、よくある三角関係のようないろんな人の立場からストーリーが描かれています。8巻9巻あたりは、誰もが一度は経験したことあるような切ない心情が描かれていて、学生生活という毎日どんな事があっても会わなければ行けない環境がプラスの時もマイナスの時もあったなと青春時代を思い起こさせてくれる作品です。

アオのハコ
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甘酸っぱい青春を習慣連載で続けられるか

週刊少年ジャンプ19号から連載を開始した「アオのハコ」。少女漫画チックで繊細な絵柄の中に、どこか少年漫画チックな線の強さを感じる作画。何より、読み切りの際に感じさせた青春の甘酸っぱさと読後感の良さが際立つストーリー。

読み切りで好評だった、主人公(バトミントン部の男子)の部活動への情熱と先輩(バスケ部の女子)への恋心、そしてそれらがリンクするという物語を長期連載の中でどれだけ描けるか期待が大きい作品です。

気になる点はリアルな高校生視点で話が進むと思っていたら、第一話でいきなり憧れの先輩が主人公宅に居候するという、漫画のような(漫画なんですけど)設定が飛び出して、世界観に不安を覚えるところはありました。
しかし、第2話では居候生活への(なぜか主人公だけが)慣れないドキドキを描きながら、居候生活だから見れる女子の部屋着、普段着姿という中高生には憧れのシチュエーションが描かれており、それらに説得力を持たす画力があるため、この設定も生きてくる気がします。

今後は主人公とヒロイン(憧れの先輩)の部活での挫折や葛藤、困難を乗り越える姿と、主人公たちの感情の揺れ動きなどが丁寧に描かれていくことに期待大です。

まだ始まったばかりの作品ということもあり、すぐに最新話に追いつくことも可能なので、ぜひ週刊少年ジャンプまたは単行本でチェックしてみてはいかがでしょうか。

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