甘酸っぱい青春を習慣連載で続けられるか
週刊少年ジャンプ19号から連載を開始した「アオのハコ」。少女漫画チックで繊細な絵柄の中に、どこか少年漫画チックな線の強さを感じる作画。何より、読み切りの際に感じさせた青春の甘酸っぱさと読後感の良さが際立つストーリー。
読み切りで好評だった、主人公(バトミントン部の男子)の部活動への情熱と先輩(バスケ部の女子)への恋心、そしてそれらがリンクするという物語を長期連載の中でどれだけ描けるか期待が大きい作品です。
気になる点はリアルな高校生視点で話が進むと思っていたら、第一話でいきなり憧れの先輩が主人公宅に居候するという、漫画のような(漫画なんですけど)設定が飛び出して、世界観に不安を覚えるところはありました。
しかし、第2話では居候生活への(なぜか主人公だけが)慣れないドキドキを描きながら、居候生活だから見れる女子の部屋着、普段着姿という中高生には憧れのシチュエーションが描かれており、それらに説得力を持たす画力があるため、この設定も生きてくる気がします。
今後は主人公とヒロイン(憧れの先輩)の部活での挫折や葛藤、困難を乗り越える姿と、主人公たちの感情の揺れ動きなどが丁寧に描かれていくことに期待大です。
まだ始まったばかりの作品ということもあり、すぐに最新話に追いつくことも可能なので、ぜひ週刊少年ジャンプまたは単行本でチェックしてみてはいかがでしょうか。