アオのハコ

アオのハコ

『アオのハコ』とは、『週刊少年ジャンプ』で2021年19号より連載が開始された、三浦糀による日本の少年漫画、スポーツ恋愛漫画である。バトミントン部に所属している猪股大喜と、女子バスケットボール部に所属しているヒロイン、鹿野千夏を中心に繰り広げられる恋愛スポーツ漫画である。年頃の高校生男子が好きな人と一緒に住むというドキドキの展開と、大喜に好意を寄せる蝶野雛との三角関係も見所の一つだ。スポーツ漫画のストーリーが軸にあることから、幅広い読者に共感を得ている作品である。

go-1076269355749104444181のレビュー・評価・感想

アオのハコ
8

高校生の青春と甘酸っぱい恋心

スポーツ、そして恋愛というジャンルを掛け持っている漫画である。主人公、猪股大喜は高校に進学しバドミントン部に入部する。誰よりも上手くなりたい、そう思うのはスポーツに励んでいる者全てなのかもしれないが、思うことと実践出来るかは別の話だ。
バドミントンは1人でするスポーツ。勝ったらそれは全て自分の実力で、負けたら自分の実力不足。至って簡単な話である。だが孤独なスポーツでは無い。応援してくれる仲間がいる。切磋琢磨してくれる人がいる。自分を突き動かす人がいる。それが主人公にとっては、1学年上のバスケ部の先輩・鹿野千夏だった。
部活は違うが、共にスポーツに紳士に取り組むということに関しては同じ。同じ学年でもない、同じ部活でもない。それなのに何故か惹かれ合う2人。距離が離れていてもどかしい。そんな時にとある事が起き、グッと距離が縮み話す機会が増えた。
他のスポーツ漫画と違うことは恋愛要素が濃いこと。他の恋愛漫画と違うことは恋愛にかまけてスポーツを疎かにしないこと。この絶妙なバランスが読者の心を見事に掴んでいる。そして何より展開が早く読者も飽きたと言った感情や、「まだかよー」といった感情は湧いてこない。是非1巻だけは読んで欲しい。読んだらきっと、2巻にも手を出してしまうだろう。