愛しのローズマリー / Shallow Hal

愛しのローズマリー / Shallow Halのレビュー・評価・感想

愛しのローズマリー / Shallow Hal
10

もし、内面の美しさが可視化されたら…面食い主人公・ハルが催眠術にかかり、目にした人の「本当の美しさ」を知る。コミカルなラブストーリー。

外見が心の美醜によって左右されて見える魔法にかかった男のラブコメデイ。
父親が死に際に言い残した「最高の美人と付き合え」の言葉がずっと呪いのように引っかかり、内面はどうであろうと、とにかく美しい女性を追いかけていた主人公のハル・ラーソン。
そして、マウリシオ・ウィルソンの2人。
ある日、大物カウンセラーと出会い美人からモテるようにしてほしいと乞うハルに、催眠術が施される。
ジャック・ブラックのユーモアあふれるコミカルな演技が魅力的。
催眠術にかかった彼の視点を通して見る世界と、通常の世界とのギャップが笑いを誘う要素となっていて、ローズマリーとのデートではとにかくハプニングが続出。
アイアンマンなどで有名であるグウィネス・パルトロー演じるスレンダーな美人がご飯を食べる食べる。
椅子は座ると壊れるし、プールの飛び込み台は大きくたわむ。
ハプニングに対するハルの対応と、それらの映像的な演出がとっても愉快で楽しめる。
この映画の最も大切なポイントは、外見より内面が重要だということ。
実際に作中の彼女の笑顔と素敵な心の有り様に何度も心動かされ、どんどんローズマリーの虜になってしまう。楽しくて幸せな気持ちになれる映画であること間違いなし。

愛しのローズマリー / Shallow Hal
7

心の美しさがなんで分かるの?

心の綺麗な人が美しく見える催眠術をかけられた面食い男が、超ド級デブの女と恋に落ちる話です。
顔の美しさはともかく、大きさは触ったり近くに来たら分かるだろうって気もしなくもないですが、そういうコメディなので、そこは言いっこなしとして、何で第1印象で心の美しさが分かるのかは謎です。
明るい人が美しく、とかは分からなくもはないから、感じの良い人がってことかもしれませんが、別に最初、ローズマリーに会った時、なんかしてたわけでもないしな、とか思います。
ローズマリーはいつもニコニコしてて仕事も一生懸命だし、でもどこか自信無さげで、たしかに綺麗でした。本当の姿の時だって、十分魅力的な感じです。お父さんたちが、彼女を悪く言うのをジャック・ブラックが怒るところとか、ジャックには違った風に見えてたからだけど、感動的でした。そんなふうに言ってくれる男性が欲しいなあと思います。ジャックは、面食いで嫌な奴役だけど、面食いってところ以外はいい奴だったんだな、と感じました。というか、ジャック・ブラックが人のことをとやかく言える容姿か!て気はします。人は自分にはないものを結婚相手に求めるそうですから、そういうことだったのかもしれません。
とても面白いし、考えさせられるコメディでした。