コミカルでクスっと笑える映画
三谷幸喜監督の映画監督作品8作目。思わずクスっと笑える内容から心に響く内容まで網羅されています。
主人公の総理大臣・黒田啓介には、どんな役でも完璧に演じる中井貴一。黒田総理を支える首相秘書官・井坂には、ディーン・フジオカ。黒田総理の妻には、石田ゆり子。内閣を影で操る草刈正雄。曲者ライターには、佐藤浩市。もうひとりの総理秘書官には、独特の個性を発揮する小池栄子。総理のお手伝いさんには、斉藤由貴。アメリカの首相には、木村佳乃。野党議員で総理の不倫相手には、吉田羊など豪華俳優陣が集結した映画で観ていて飽きさせません。
国民からとことん嫌われ、史上最低の支持率をほこる総理大臣・黒田啓介。どこへ行っても避難を浴びる総理ですが、演説を行っていた日に一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまいます。病室で目覚めた総理は、自分が誰なのか全く覚えていませんでした。悪評の高い総理が、記憶をなくしたことで市民のことを一番に考える善良な政治家へと変身。周りの反応は冷ややかで、わざと演じているだけだと言われ続けますが、総理は負けませんでした。記憶をなくしたことを隠しながら、政治を行うために周囲のとりまきが振り回されながらも試行錯誤している姿が面白かったです。記憶は本当に戻っていなかったのか…?は映画を観てのお楽しみにしてみてください。