罪の声

罪の声

『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。

罪の声のレビュー・評価・感想

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罪の声
7

考えさせられる

アカデミー賞の優秀賞などもとっているので、気になっていました。
動画サイトで観たんですが、観ているうちにだんだんと引き込まれる感じです。
星野源さん、小栗旬さんの両方の視点から物語を進めていくので、見やすいです。
自分の声が、知らないうちに犯罪に使われていた時の恐怖感、なぜ?という疑問、自分はどうなってしまうんだろう、という不安感。
結婚もして子供もいて安定した日々を暮らしている中で真実を知る事は辛かっただろうな、と思います。
自分の母親のせいで辛い思いをしたにも関わらず、最終的には母親を許せた事は凄いなと思います。
星野源の奥さん役の市川実日子さんがとても好きで、今回の演技も素敵できた。
物語に自然に馴染む、ある意味癒しの存在を上手に演じれる女優さんだと思います。
あと、やはり宇野祥平さんの演技が素晴らしい。
お姉ちゃんの死も辛すぎるけど、弟の人生もまた何て可哀想なんだろう、と思います。
星野源さん、小栗旬さんが来てくれなかったら、人生終わらせてしまっていた。
これからの人生に幸あれ、と思わずにいられません。
お母さんに再会できて本当に良かったです。
実行犯も含め、それぞれの人生について考えさせられる映画だと思います。