魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castleのレビュー・評価・感想

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魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
9

囚われのお姫様は今日も寝具を整える「魔王城でおやすみ」

2020年秋クールのアニメです。原作は2016年から連載しています。
人と魔族の確執から、ある日魔王にさらわれてしまったスヤリス姫。
終わりの見えない魔王城での軟禁生活…と世間には思われてますが、
実は見張りの小動物(※魔族)を手懐けて、牢の鍵を開けては日々脱走。
時に魔物を狩り、城の宝物を奪い、あちこちに被害を振りまきながら、目指すのは脱出ではなく安眠生活!? ドラク○っぽいファンタジー世界のドタバタコメディです。
スヤリス姫(CV.水瀬いのり)は小柄でとっても可愛らしい「おひめさま」なのに、
魔物を倒したりできる戦闘力と目的のために直進する行動力がスゴいキャラです。
箱入り娘のような世間知らずなところや、(イマイチ伝わりにくいけど)奥ゆかしい、姫らしいところもあるんですけどね。
一方メインキャラの魔王城の面々は、姿かたちは人間と違うものの、魔王を筆頭にみんなわりと常識的で良心の強い人たち。
特に不憫なのが魔王タソガレ(CV.松岡禎丞)です。
前魔王から継いで魔王になっているものの、魔族としては若いのか元々の性格なのか姫の誘拐からして割りきれていないようで、謝罪めいた話を漏らすことも。
緻密に作戦を練って魔王城を荒らす姫に対抗したり、姫の救出にやってくる勇者パーティーとの状況をコントロールしようとしますが、失敗続き。
それでも非常に仲間思いなためか、魔族たちからはとても慕われている人物です。
基本、魔王サイドは姫にペースを持っていかれっぱなしです。
主導権を握ろうと躍起になったりしていますが、段々慣れてきてすっかり気安く話す魔物も出てきたりします。
姫も最初こそ訳もわからぬまま状況を引っ掻き回していますが、徐々に魔王側の事情を理解するようになっていくのです。
RPGあるあるネタも満載で、毎話笑えること間違いなし!
AパートとBパートで別れている回も多く、キレイに1クールで区切りがついているので、少しずつ見るのにもオススメ。
寝る前のひとときに楽しんで、スヤリス姫と一緒に「スヤァ」と安眠ください。

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
8

スヤリス姫がとにかく可愛い

タイトルの通り、囚われの姫として魔王城に監禁(という名のホームステイ)生活で、より良い睡眠を勝ち取るために、色々なDIYを、時に魔王まで巻き込んで行うギャグアニメである。
声優陣の豪華さも目に引く作品なのだが、ただ単調に睡眠環境を改善するだけではなく、王族ゆえの非常識さを垣間見せながら、さまざまなトラブルを起こしつつ魔族・魔物と人間の姫は親交を深めていく。
そうした中、王族として過ごしてきた姫や魔王は、一般の家庭での生活に触れたり、お互いの考えを真面目に語り合おうとしてみたり。毎回、目が離せず見入ってしまった。

特に気に入っているシーンは、本来、囚われた人間とはどうあるべきか、それを目にした時の姫の対応である。
キャラを演じている水瀬いのりの本領が発揮されている(気がしたのは、私だけかもしれないが)。
周りの魔物たちを、ことごとく言葉でうちのめすシーンは、アニメーションで見られて最高だった。
ともあれ、色々な問題が巻き起こる(というか巻き起こす)魔王城で、恐れることなく魔族と仲良く過ごす姿は、なんとも落ち着く感があり、週末にまとめて見ていた私にとって、とても楽しいひと時を過ごせる作品だった。

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
9

テンプレアニメかと思いきや、まさかのツッコミ所満載で面白く可愛いアニメです!

「魔王城でおやすみ」は全12話で構成されているショートギャグファンタジーアニメです!

とある国の姫が魔王に人質として攫われる、といったテンプレ系で観たことがある序盤で始まります。
主人公の名前はカイミーン国のオーロラ・栖夜・リース・カイミーン、という名前のスヤリス姫です。(魔王城の中では姫と呼ばれている)

容姿は可憐ですが、中身がアグレッシブかつ、戦闘力もあり、手先も器用な普段物静かな姫です。
ですが、スヤリス姫は安眠を求め魔王城で好き勝手し、それに振り回される魔物達が面白いコメディです。
スヤリス姫の声優さんは「水瀬いのり」さんです!

第1話は人質として魔王城に囚われていますが、衣食住が安定している空間で暇を持て余し、やがて安眠する方法を模索するため魔王城の中を探索し始めます…
やがて、枕の質が悪いと思い、
ご飯を毎日檻の中に運んできてくれるマジシャンの魔物に付いていた大きなハサミを自分の冠と交換して冒険(魔王城内)が始まります。

巨大バサミを武器とし、次々に魔物達を倒して素材を剥ぎ取っていくサディストへ変貌し始めます…
アイテム宝庫から貴重なアイテムを盗んだり、壊したり、やりたい放題で安眠を探し旅をする姫、そんなどこか違う感じでもすっきり楽しめちゃうアニメです!

あと、でびあくまが姫の手の内(ブラッシング)にされている可愛さは尋常じゃないのでぜひ一度ご覧になって頂きたいです!

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
10

「魔王城でおやすみ」テーマは【快眠】

簡単にあらすじ
かつて人と魔が存在していた時代、魔王タソガレがカイミーン王国の姫、通称スヤリス姫を攫ったところから話は始まる。魔王城の檻の中で姫は呟く。「寝ること以外…することがない…」檻を抜け出しより良い睡眠を求め命懸けで寝具を作ることに専念する…

といったファンタジー設定なゆるいコメディアニメ。
頭を空っぽにして見られるところがまず良い。睡眠が中心のアニメだけあって、テンポものんびりしている。姫である貫禄の表れなのか魔王城に幽閉されても全く動揺を見せず、さらには寝具が硬くて全然眠れないと牢を抜け出し寝具を作りにいく始末である。魔王城を脱出することを考えるのではなくいかに快適に過ごすかを考えている。魔王城にいる魔物すらも素材にし、自分のペースに意図せず巻き込んでしまうあたりもさすが姫と言えようか。愛らしい見た目に虜になった魔物たちもしっかりスヤリス姫をアイドルかのように可愛がってしまうゆるさ満載。スヤリス姫を取り戻すために勇者アカツキ御一行は魔王城に向かうべく奮闘しているが、スヤリス姫は快適に暮らしているから安心しなさいと
伝えたい。
アニメでは1期12話で終了していて続編の情報はない。続きが気になる方はマンガ7巻から手に取って読んでいただければと思う。

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
7

眠りたいお姫様

週刊少年サンデーで、2016年より連載されている漫画作品です。漫画家・熊之股鍵次によるファンタジー作品で、アニメ化されております。
主な登場人物は、スヤリス姫と魔王城の魔物たちですが、時々姫の婚約者である勇者とその仲間も出てきます。
ストーリーの軸にあるのは、さらわれてきた魔王城ですることがない姫が安眠するために繰り広げるあらゆることです。
人類統一国家カイミーン国から、ある日突然スヤリス姫が、魔王タソガレによってさらわれてしまい国中が悲しみにくれます。姫を返してほしくば、国の支配権をよこせと脅迫したのです。
勇者一行が姫の救出に向かうのですが、迷ったり魔物と戦ったりして、なかなか魔王城にいきつけません。
そして魔王城で泣き暮らしていると思われているスヤリス姫は、国民や勇者が考えている以上に図太い神経とハイスペックな身体能力をもっています。
特にいじめられるとかはない魔王城でしたが、人質として入れられている牢では魔物の出入りが激しく落ち着いて寝られないと奮起したことで、安眠グッズ製作がはじまるのです。
世話係兼牢の管理をする下級悪魔のでびあくまをブラッシングで誘惑し牢の鍵を手にすることができるので、出入りは自由です。魔物たちには姫って人質だよなと確認されますが、そんなことは関係なくいつでも安眠を求めて寝具の質の向上を目指すのです。

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
9

突っ込み放題な睡眠アニメ

ストーリー全体は極めてとても単純なものなので年齢性別問わず楽しめます。親しくなった友人の勧めがきっかけで見るようになったギャグ系のアニメで簡潔にいうと、やることがなくて「いかにしていい眠りを手にすることができるか」を求め続けるもので、「すやちゃん」ことスヤリス姫の可愛らしさやギャップのある所もとても好感が持てます。
一部の方には単調なところに見飽きてしまう方もいるかもしれませんが、とても楽しく思わずにやついてしまうのも多くあります。

登場するキャラクターの中にスヤリス姫が抱えている秘密に触れた時は思わず「それ言わないで」と声に出そうになりました。一話当たり30分ほどなので長時間見るのは苦手な方でも入りやすいと思います。またすやちゃんの親の天然な所にも笑いがたっぷり入っていたのにもギャグの緩さがあり一層早く次が知りたいという気持ちが増していくと思います!とらわれている身にも関わらず凄く、とても自由奔放なんです。
恋愛要素なども時々入っていて振り向いてほしいとボケがやや強めな男の子が話しかけたりもするのですが、あっさり断る潔さにはとても笑いの意味でスカッとします。
アニメって「どんなのが面白いかな?」と迷っている方にも入り口としてお勧めします。