魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle

『魔王城でおやすみ』とは、『週刊少年サンデー』にて2016年24号から連載されている熊之股鍵次によるコメディ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。ロールプレイングゲームの要素を取り入れたファンタジー世界を舞台に、魔王に囚われた人間の姫が、よりよい安眠を求めてあの手この手で奔走する姿を描いたショートコメディ。王道ファンタジーの世界観や設定をユーモラスに皮肉る作風が特徴。
物語は、人と魔が存在する時代に、魔王が人間の姫を誘拐して世界を支配しようとするところから幕を開ける。人々が怒りと悲しみに暮れ、勇者が姫を救うための旅路に就く中、当の本人であるスヤリス姫は魔王城の檻の中で「寝る以外、することがない」と気づく。安眠を手に入れるためだけに、姫は持ち前の行動力と図太さを発揮し、魔王城の設備や魔物たちを巻き込んで自由気ままに快適な睡眠環境を追求していく。被害者であるはずの姫が魔王城で傍若無人に振る舞うギャップや、次第に魔物たちと独自の絆を築いていく展開が人気を集めている。
2020年10月から12月にかけて、テレビ東京ほかにてテレビアニメが放送された。

de-deman11seiのレビュー・評価・感想

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
8

スヤリス姫がとにかく可愛い

タイトルの通り、囚われの姫として魔王城に監禁(という名のホームステイ)生活で、より良い睡眠を勝ち取るために、色々なDIYを、時に魔王まで巻き込んで行うギャグアニメである。
声優陣の豪華さも目に引く作品なのだが、ただ単調に睡眠環境を改善するだけではなく、王族ゆえの非常識さを垣間見せながら、さまざまなトラブルを起こしつつ魔族・魔物と人間の姫は親交を深めていく。
そうした中、王族として過ごしてきた姫や魔王は、一般の家庭での生活に触れたり、お互いの考えを真面目に語り合おうとしてみたり。毎回、目が離せず見入ってしまった。

特に気に入っているシーンは、本来、囚われた人間とはどうあるべきか、それを目にした時の姫の対応である。
キャラを演じている水瀬いのりの本領が発揮されている(気がしたのは、私だけかもしれないが)。
周りの魔物たちを、ことごとく言葉でうちのめすシーンは、アニメーションで見られて最高だった。
ともあれ、色々な問題が巻き起こる(というか巻き起こす)魔王城で、恐れることなく魔族と仲良く過ごす姿は、なんとも落ち着く感があり、週末にまとめて見ていた私にとって、とても楽しいひと時を過ごせる作品だった。