燃えよ剣

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燃えよ剣のレビュー・評価・感想

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燃えよ剣
10

歴史好き&出演者のファンにはたまらない!

新撰組の副総長であった土方歳三を主人公として取り上げ、新撰組が歴史の変動期にどのような盛衰をとげていったかというお話です。
全体として幕末の歴史的用語や人物が多々登場するので、歴史に詳しくない方には少し難しく感じるかもしれませんが、主演の岡田准一さんをはじめとするキャストのアクションシーンに圧倒されました!時代劇ならではの迫力や緊迫感がスクリーンからとても伝わってきました!
上映時間は3時間弱と長めの作品ですが、それを感じないほど、世界観に引き込まれました。
これまで大河ドラマなどで他の新撰組の作品を観たことはありましたが、この作品の良さとしては、総長である近藤勇と副総長の土方歳三の深い関係性、また土方を慕う沖田総司との絆などに心を打たれました。それぞれが世の中を変えようと懸命に生きている姿に感銘を受けました!
タイトルになっている「燃えよ剣」については、それほど剣を中心に描かれたストーリーではなかったように感じます。ですが、土方が新撰組の服装長として立派に成長していく中で運命的な出会いを果たした剣の存在が大きかったことは取り上げられていたように感じます。
今の時代を生きる私たちにとって大きな勇気や希望を与えてくれる作品でした!

燃えよ剣
4

俳優陣は頑張っているけど、何時もと同じです。

原田眞人監督作品。同じ『日本の一番長い日』『関ケ原』と同じテイスト、男の闘いと極限状態を描いた男臭い映画。いつものように登場人物が早口で場面展開が急なので非常に分かりづらい、先に原作本を読んでから鑑賞するのをお勧めします。
本作は邦画としては戦闘シーンもダイナミックで予算もかなりかけてます。
海外マーケットもにらんでか英語表記や外国人との会話もあります。
前作と同じで、ほどほどの大作でいつも期待して映画館まで足を運びますが、いつも何か物足りない。
クライマックスの感動が薄いのかな。有名小説が原作になる事が多いがラストまで原作の通りする必要もないように思います。
ただ良かった点は主人公の土方歳三役の岡田准一を始め役者陣がものすごく頑張ってます。
ダイナミックな殺陣や早口だが臨場感たっぷりの台詞と迫真の演技を魅せてくれます。
他に沖田総司役で山田涼介も出てジャニーズ忖度とかなんやかんや文句を言う人もいてますが、役作りなどはしっかりしてます。その役者人の奮闘をあまり活かしきっていないように思います。
本作も始めはいい作品にできそうだったのに、後半まとまりに欠け非情に残念な作品です。
監督が次回も同じような時代劇を創りそうなので、もう原田監督の独りよがりの作品は周りスタッフから言ってもらって見直すべきでなのではないかと思います。

燃えよ剣
3

俳優陣は頑張っているが、感動が薄い

原作は司馬遼太郎の幕末物の名作。
原田眞人が『関ケ原』に続き岡田准一とタックを組んだ時代劇。
邦画にしてはかなり予算をかけて作っています。俳優陣のタテ、アクション、芝居、表情はかなり頑張っています。
ただ『関ケ原』と同じテイストで、みんな早口で聞き取りにくく、場面展開も早すぎでいろいろと分かりづらい。
原作を読んでいるか幕末や時代劇が好きな観客にはいいけど一見さんにはきついかな。
これは同監督の『日本の一番長い日』や『関ケ原』にも言え、大きな欠点でもある。
感想やレビューでさんざん言われているのに、あまり前作を反省して取り組んでいない。
外国向けに英語表記や外国人を入れているので、字幕を入れればいいのだけど。
もちろん邦画に字幕を入れるのはおかしいし、分かりづらい分感動が薄いように思う。
また殺伐としたシーンが多く、少しグロくて目を背ける。
タイトルが『燃えよ剣』なので剣術や戦闘は仕方がないのだが、メリハリとか間の取り方とかいろいろ工夫が出来そう。
ただ、今の時代これだけの予算をかけて本格的な時代劇を創ったのは立派。時代劇自体がアメリカの西部劇と並んで
創るのに、撮影場所や表現の問題等いろいろと困難なケースが多く衰退する一方であるのでスポンサーとかの多大な協力があったのでしょう。
ジャニーズタレントや若手俳優を多く出したりしてますが骨太な作品です。
次回も同じメンバーで歴史ものを創る時は、改善した次回作をまた観てみたいと思います。