ボーン・コレクター / The Bone Collector

ボーン・コレクター / The Bone Collectorのレビュー・評価・感想

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ボーン・コレクター / The Bone Collector
8

若い人から中高年まで幅広い世代で楽しめる漫画

若い10代のころに、ジャンプに連載中の時に読んでいた「聖闘士星矢」ですが、大人になった40代になって、改め読んでみて面白いと感じた作品です。若いころは、単純に聖闘士の少年たちが戦う姿がカッコいいと思って読んでましたが、大人になるとまた違った視点で読める漫画だなと感じました。
若いころは青銅聖闘士が好きでしたが、大人になると黄金聖闘士の方が好きになり個性溢れるキャラクターと、あと見た目が美形ばかりでそれもあって惹かれてます。今だと、かなり無理な設定とかよくこの内容で漫画に出来たなと感じるような部分もあったりしますが、それが当時だからこそできた内容でありそれも持ち味ではないかと思います。今の漫画とはかなり違い、熱くて努力とか今ではあまり言われなくなったところも魅力ではないかと思います。

この作品が魅力なのは、車田先生が描かれている原作以外にも、他の作家がそれぞれ独自の視点から思い描いた聖闘士星矢の作品を描いていること。たくさんある漫画の中でも作者が公認して同じ作品で二次創作をしているのは珍しいのではないかと思います。
二次創作に関しても魅力的な作品が多く、それをあわせて読むと、また本来の原作の魅力がわかるのも好きなところです。

ボーン・コレクター / The Bone Collector
10

四肢が不自由な天才犯罪捜査官と彼の指導で鑑識に才能を発揮する女性捜査官の活躍

脚本がよくできている。扱っている事件は猟奇殺人で非常に残忍であり目を覆うものなのであるが、それを操作する二人の捜査官によって暗さが救われている。現場に残された証拠から、犯人の行動や次の殺人を予測して何とか防ごうとする科学捜査の展開が面白い。
この犯人は自己顕示欲が強く、現場に自分の犯行を示す手がかりやヒントを必ず残して、捜査官に挑戦している。その謎解きゲームが面白い。わずかな紙片から犯人の犯行全容を解明する1冊の犯罪書籍にたどり着くのだが、見ていてスリルありハラハラドキドキの展開ありで退屈させない。捜査の指揮を執る科学捜査官リンカーン・ライムと、リンカーンが、才能を見出し育てる女性捜査官アメリア・ドナヒーとの間に生まれる連帯感や愛情のようなもの、師弟関係も見ていて凄惨な事件の救いになる。
四肢が不自由で、右手の人差し指しから自由に動かせないリンカーンから、送られてきたスクリーンに投影される証拠品から、事件の推理や分析の鋭さは目を見張らせる。アメリアの優秀さがリンカーンの命を救うことにもなるのだが、息もつかさぬ展開、恐ろしい犯人の動機、すべてはリンカーンへの復讐のためにやっていたということ、すべてがわかった時、ストーリーは風雲急を告げラストへと続いていく。

あまりにも面白かったので原作本も買ってしまった。ぜひおすすめの映画である。凄惨な事件だがそこに展開する人間関係の温かさを見てほしい。

ボーン・コレクター / The Bone Collector
8

現場に行かない探偵がいい

大好きで何度も見ている作品です。現場にわざとヒントを残すなど、挑戦的な犯人に毎回ドキドキします。ポアロもそうですが、情報を与えられれば現場に自分で行かなくても犯人がわかる、みたいな探偵が好きなので、この話はすごく気に入りました。彼が駆使するコンピューターなども、上映当時はすごいなって思ってました。今見ると、結構普通にあるものなのかもしれません。犯人については最初は誰かわかりませんでした。しかし後から考えると、確かにアイツ怪しかったかも…と思わなくもないのですが、ちょっと意外な人物です。最後、そいつとの戦闘シーンもあります。アンジェリーナ・ジョリーも若くて可愛かったです。彼女がリンカーンにいろいろ支持されて奔走しているシーンは見ものでした。そこまでグロい描写が続くことはないのですが、全体的な雰囲気が怖い映画です。リンカーンとアメリア、タイプの違う2人が反発しながらも協力しているところがよかったです。これこそ、バディものの王道だと言えます。

ボーン・コレクター / The Bone Collector
6

ミステリーの代表作品

先輩に薦められて見てみたこの作品。
ミステリー系で1番良かった洋画は「セブン」で、それと比べると劣ってしまう部分はあったが、面白かった。

まず、全身が不随の元警官が、病院から一歩も出ずに、事件を捜査するというのは他のミステリーにはない面白さがあったと思う。
現場の手がかりを実際に持って来させたり、現場の声を電話で聞いたり、はたまた新人に喝を入れたり、こんな人普通に動けたら最強の刑事やんって思った。
普通にかっこよかった。
謎の指先の骨、殺害方法、残された紙の正体…。
様々な推理要素があったが、これに関しては特に新鮮味がなく、特にスゲーと思わせるやつはなかった。
犯人は確かに最後まで分からなかったけど、意外な人かと言われればそんなことはなく、そういえばいたなそんな人って感じで、特に驚きは無かったな。
でも終盤戦はちょっとドキドキ満載。
主要人物が2人やられ、これはヤバいぞとドキドキしつつ、最後元警官とバトルするところはなかなかスリルがあって良かった。
退治方法は確かにそれしかないんだけど、ちょっと呆気なかったのが残念。
そしてその殺された2人のことを特に触れることなくハッピーエンドで終わったのがかなり残念だったな…。どう思ったのか、そこをもうちょっと深掘りしてほしかったのはあった。
全体的に面白かったが、2回目はもういいかなって感じだった。