スプラッターコメディーってなんだ!?
映画の説明に「気のいいヤツらが殺人鬼?スプラッターおバカコメディー!」とあり、スプラッターでコメディという不思議な組み合わせに惹かれて視聴。
親友同士のタッカーとデイルは、優しくて気のいい2人。2人はあるとき念願の別荘で過ごそうとする。別荘滞在中のある夜、旅行中の大学生のアリソンが湖に落ちてしまうのを助けるも、大学生のグループからは、仲間が1人誘拐されたと勘違いされてしまう。誰も殺人などしていないのに、なぜか大学生たちは一人またひとりと死んでいく事態に。
この映画の面白さは、タッカーとデイルがほんとうにいいヤツなのに、その見た目のいかつさだけで誤解がどんどん深くなっていってしまうところだ。実際、かなりグロテスクな死に方をしたりもするので、そういったものが苦手な方にはお勧めしない。しかし、こんなにも人が死んでゆくのになぜか最後までコミカルな姿勢が貫かれているという不思議な構造になっているので、スプラッター映画でもあるけれどコメディ要素が強くて、重々しくないのだ。「いやいやいやそんなことある!?」とつい言いたくなってしまう、そういう冗談みたいな映画なのだ。「史上最悪にツイてないヤツら」という副題が、最初から最後までしっかりその通りなのである。