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やけに評判の良いB級ホラー映画
最近の映画は面白いが、めんどくさい。明日は仕事があるのに、善悪がどうのこうの、人の人生がどうのこうの。
「お酒を飲みつつ頭を空っぽにして見られる映画が見たい…」、そんな人には『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』がお勧めだ。
ガタイの良い男二人が別荘を手に入れ休暇に森に行くが、そこで、見た目だけで二人を「殺人鬼」だと誤解したアホな大学生が次々と自滅していく。スレ違いから起こる悲劇、いや喜劇のようなホラーコメディーである。
少なくとも子供向けではない。ホラー映画にありがちな上半身裸の女の子が湖で遊ぶシーンや、粉砕機でアホな大学生の上半身が消えてしまうシーンがある。ただ、あっさりとした死に方なのでそこまでグロさは感じない。
ただ単に人が死んでいく「B級ホラーコメディ」というだけではなく、しっかりと王道を抑えたストーリーで、ホラーなのに見た後はすっきりして眠れる。そんな映画である。
正しさとは何か、愚かさとは何か。そういう事は作品には求めてない。とにかく飽きの来ないストーリーで、楽しめればそれで良い。そんな人の為の作品で、笑いあり涙あり血もありのハートフルストーリーである。
2012年の作品ではあるが、今でこそ見て欲しい作品だ。