寿命が通貨になる世界
「コーヒー1杯の値段が寿命4分、1ヵ月の家賃が36時間」
寿命が通貨の世界の近未来SFサスペンス、「TIME/タイム」。人々は1日の寿命すら持たない貧困層と永遠の命に等しい寿命を持つ富裕層、2つに分けられた格差社会の中で生きている。
主人公はスラムに暮らし、その日暮らしをしている「ウィル・サラス」。ウィルはスラムのバーで他人の時間を奪うギャングに襲われている富裕層の”時間長者"「ハミルトン」を助けた事で116年分の寿命を受け取ります。その後、ウィルの母親が時間を譲渡しようとするも間に合わず、目の前で寿命が切れてしまい亡くなってしまう。この出来事をきっかけに、この世界の仕組みに疑問を持ったウィル。受け取った116年の寿命を元手に富裕層の時間長者、そして「タイムキーパー」と呼ばれるこの世界の警察に敵対していく。
まさに「時は金なり」という言葉がテーマになっているのではないか。時間が通貨の世界という設定だけで胸が熱くなる。また、これを観て自分の時間の使い方に対して向き合うきっかけにもなる作品だ。時間は有限、1秒1秒を悔いなく生きようと思わせてくれる。
注意点としては、吹き替えでヒロイン役を担当してる篠田麻里子さんの演技に関して賛否両論があるので、字幕で見る事をオススメする。