しあわせの隠れ場所 / The Blind Side

しあわせの隠れ場所 / The Blind Side

『しあわせの隠れ場所』とは、マイケル・ルイス著「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇跡」をワーナー・ブラザーズ映画が映画化したハートフル作品だ。貧しい家庭に生まれホームレス同然の生活を送っていたマイケル・オアーがとある家族に迎え入れられ、全米アメリカンフットボールのプロ選手への道を駆け上っていくまでの実話を基に作られた。北米では2009年11月に公開され興行収入2億ドルを超す大ヒットとなり、日本でも2010年2月に上映されたのち2009年度の興行成績8位にランクインした。

しあわせの隠れ場所 / The Blind Sideのレビュー・評価・感想

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しあわせの隠れ場所 / The Blind Side
8

出会いは人生を豊かにしてくれる

あまりアメフトには興味ないですが気にならず見れました。
リー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)は強くて真のある最高の女性。
父の顔も知らず、薬物依存症の母を持つマイケル・オアー(クィントン・アーロン)は最初すごく理不尽な環境にいてそれが可哀想だったけど、リー・アンと出会うことでどんどんしあわせになっていくのがわかった。

やはり実話が元になっているというところがポイント高い。
マイケルがアメフトと出会い、優しすぎる性格をリー・アンがうまく補って才能を開花させていく中でテューイ家族の輪の中にはいっていく。
リー・アンと夫のショーンがマイケルを養子にしようと話すシーンや、娘のリリーが図書室で友達から離れマイケルの隣に座って勉強し始めるシーンはグッときました。

素晴らしい経験をしたのだこのマイケル・オアーという人は。
薬物依存症の母との絆はあった。でも確かな家族の愛情を教えてくれたのはテューイ家族だと思う。そして才能を見出してくれた、それを育ててくれた。
すべてが実話ではないと思うけど現実にこんなことがあるという事実が奇跡だと思いました。

見終えたあと、涙はでなかったものの高揚感があり「よかったなぁ」って気持ちで終われる作品だと思います。
心温まる素敵なお話でした。

しあわせの隠れ場所 / The Blind Side
8

スポーツだけでなく、学業も。

アメリカン・フットボール選手「マイケル・オアー」の反省の話です。原作版はマイケルが主役ですが、映画では、彼の里親のリー・アンが主役です。リー・アンはお人好しで、もともと人助けが好きな人だったようですが、家のないマイケルを見てつい家に泊めてしまい、そのまま面倒を見ることになった話です。わたしはアメリカの高校のこととかよく知らなかったのですが、ある程度成績が良くないと部活の入団テストを受けられなかったり、大学奨学金ももらえなかったり、スポーツができるだけではダメなんだなと知りました。そうなると、家庭環境の影響で、難しい立場に立たされる子がたくさん出ると思います。リー・アンさんが、なんでマイケルの面倒を見てたのかわかりませんが、とてもいいことをしてるし、偽善ではなくどんどんマイケルを家族と思うようになるところがよかったです。また、コーチも最初、あいつは役立つかもぐらいの気持ちだったのに、敵チームに反則されたとき、メンバーは俺の息子だと怒るところがよかったです。本当のコーチはもっとしっかりしていて、マイケルの才能を伸ばした人らしいのですが、映画の中でのコーチはお人好しでちょっと間抜けで、好きなキャラでした。それに、リー・アンの子供たち、夫、マイケルの家庭教師もいい人だし、キャラも面白かったです。感動するし、面白い映画でした。

しあわせの隠れ場所 / The Blind Side
9

感動の実話

幼い頃、家族と離れ離れになり、一時ホームレスにまでなった若者がとある人に出会い、人生を立て直していく話でした。とても感動しました。最初、まだ彼がどういう人かわからないときから、彼の目がとても寂しげでああ、過酷な人生を歩んで来たんだなとおもいました。彼は運動神経がよくて、芸が身を助けるじゃないけど、そこを見出してもらえてよかったなと思います。そんなことに気づかれずに終わる人もたくさんいただろうと思いました。あと、勉強について、勉強の仕方がわからないというところに幼いとき、学校に通えないとかそんなことする余裕がないとか、子ども時代が過酷だったのだろうといろいろ考えさせられました。血の繋がりとかじゃない人に支えられていることに葛藤して、もしかして邪魔なのかとか、金儲けの道具なのかとかいろいろ考えてしまうのもわかるし、親子関係とかを考えさせられました。サンドラ・ブロックが若者を家族に招き入れ、サポートをする肝っ玉母ちゃん的な役で出ているのですが、この人がすごくいいです。きれいなのに、なんかコミカルですてきだし、江戸っ子みたいというか、キレがあってついていきたくなります。これが、実話を基にした話だなんて、すてきだなと思いました。こんなすばらしい奇跡があっただなんて、人間ていいなと思ってしまいました。