インサイド・ヘッド / Inside Out

インサイド・ヘッド / Inside Out

『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。

インサイド・ヘッド / Inside Outのレビュー・評価・感想

インサイド・ヘッド / Inside Out
7

テーマは人の感情と家族愛!家族と観たい作品

私が大好きな竹内結子さんが声優を務めている作品ということで鑑賞しました。ピクサー作品とあって映像はカラフルで美しく、見て楽しい作品には間違いありません。小さいお子さんには少し難しい内容かなとも思いますが、可愛いキャラクターやカラフルな世界観は小さいお子さんが観ても楽しめるなと感じました。
主人公ライリーが直面する転校、新しい環境での悩みや葛藤は誰もが人生で似た経験をするのではないでしょうか。私はとても共感しながら観ることができました。ライリーの頭の中にいる感情、ヨロコビやカナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリには少しハラハライ、ライラさせられながらも、最終的にはどの感情も生きていく上で大事な感情なんだなと改めて考えさせられました。感情達のやり取りを見ていると、職場にいる色んな性格の同僚達のようで、「どこにでも合わない人っているよね」と感じさせられます。わが家の中学生の子ども達に感想を聞くと、息子は新しい環境になかなか馴染めないライリーに共感したのか「少し観ていてしんどかった」と言っていました。娘は「感情達のドタバタ劇が面白かった」と言っていました。是非お子さんと観ていただきたい映画です。

インサイド・ヘッド / Inside Out
10

大人にもおすすめ!人の複雑な感情を子どもにもわかりやすく描いた作品

ディズニーとピクサーによるアニメーション作品である本作。一言で表すと、感情を擬人化した作品となります。

人間誰しも持っている感情である、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。
ライリーという11歳の少女の中にもこの5つの感情が存在しています。

本作の主人公であるヨロコビを中心に、感情たちはライリーの頭の中にある司令部という場所でライリーの幸せのために頑張っています。
そんなライリーだけれど、ある日住んでいたミネソタの田舎町から大都会であるサンフランシスコに引っ越すことに。
これまで慣れ親しんできた環境が変化したことで、司令部の感情たちも大騒ぎ。そんな新しい環境でライリーや感情たちにとって重大な出来事が起こっていきます。

この作品で感じたことは、思い出は感情と密接に関係しており、その思い出は必ずしもヨロコビである必要はないんだよということです。
実はもう1人の主人公としてカナシミがいます。なぜヨロコビとカナシミを主人公としているのかというと、カナシミの後には必ずヨロコビがあるということを伝えたかったからではないでしょうか。
幸せにはヨロコビだけでなくカナシミも必要だということが本作のテーマだと感じました。

感情を擬人化することで、子どもにも大人にもわかりやすく幸せについて教えてくれます。
興味のある方は、是非でご覧ください。

インサイド・ヘッド / Inside Out
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映画『インサイド・ヘッド』は大人が観るべき傑作!楽しむポイントも解説

ディズニーピクサーの映画『インサイド・ヘッド』を観てみたいけど、変なキャラクターがいっぱいいるし、大人は楽しめるのか気になりませんか?
ずばり、インサイド・ヘッドは、ストレス社会で生きる現代人が観るべき映画だと自信を持って言えます!
この記事では、ディズニー映画をほぼ全て鑑賞してきた筆者が、インサイド・ヘッドのあらすじと大人がインサイド・ヘッドを楽しむための押さえるべきポイントをご紹介します。

舞台は、ライリーというかわいい少女の頭の中。
ライリーを安全に成長させるために奮闘する、5つの感情を擬人化して描いています。
5つの感情とは、ライリーを常に笑顔にすることが目標の「ヨロコビ」、怒ると頭から火を噴く怒りの感情の「イカリ」、ライリーを嫌いなものから守る「ムカムカ」、最悪の事態に備えて回避行動をとる「ビビリ」、ライリーを悲しませるだけの存在?悲しみの感情の「カナシミ」。

ミネソタという田舎町で、元気に育っていたライリー。
ある日、父親の仕事の関係で引っ越しをすることになりました。
今まで、喜びの感情で溢れる毎日を送っていたライリーにとって、ミネソタを離れることは不安でしかありません。
引越し先の新しい学校で、自己紹介をするライリー。
ライリーはミネソタでの楽しかった思い出を話していましたが、カナシミの影響で特別な思い出が悲しい思い出に変わってしまいます。
新しいクラスメイトの前で泣き出してしまうライリーをなんとかコントロールしようとしますが、カナシミが邪魔してうまくできません。
そしてカナシミとヨロコビは、誤って思い出の玉を吸い込むチューブに吸い込まれて司令塔から飛ばされてしまうのでした。
取り残されたイカリ、イライラ、ビビリの3人でライリーをコントロールしなければならない司令塔。
ヨロコビとカナシミは、司令塔に戻るために力を合わせて行動を開始します。
新しい環境に不安でいっぱいのライリーと、ライリーの脳内の司令塔でのトラブルで混乱する5人の感情たち。
はたして、もとの元気なライリーに戻ることができるのでしょうか?

・映画を楽しむポイント
5つの感情
人間の5つの感情が擬人化され、うまく描かれています。
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの5つの感情がライリーの行動に影響を与える様子は、感情による行動の変化をわかりやすく表現しています。

思い出の玉
作中では、たくさんの思い出が「思い出の玉」となって作り出されます。
記憶がなくなっていく様子も、玉を使うことによりうまく表現されています。

特別な思い出
人生の中で、特に印象に残った思い出は「特別な思い出」として他の思い出よりも強く光り輝く思い出の玉として作り出され、他の記憶とは別の場所に保管されます。

人格を形成する島
特別な思い出により、作られる島のこと。
ライリーには、おふざけの島、家族の島、友達の島といった島が作られています。
特別な思い出によって作られた島が、その人の人格を形成します。

頭の中はなんでもあり
舞台はライリーの頭の中なので、とにかくなんでもあり!
幼少期に、ライリーが空想で作った生き物のビンボンも登場します。
夢制作スタジオが作中で出てきますが、夢を作り出す様子が面白いです。

・悲しみの役割とは?
この作品の中で、重要な鍵を握るキャラクターのカナシミ。
ただ、ライリーを悲しませているだけのような存在のカナシミを、ヨロコビも少し煙たく感じているようです。
そんなカナシミですが、泣きわめくビンボンの感情に寄り添い、元気づけるといったほかの感情にはない特別な力を発揮します。
一見、嫌われがちなカナシミという感情は、どうして存在するのでしょうか?
その意味は作中の最後にわかります。

・家族との絆
新しい環境にストレスが溜まり、家族と衝突をするライリー。
本当はミネソタを離れた寂しさを理解してほしかっただけなのに…。
家族の絆を深めるときにもカナシミが重要な役割を果たします。

・まとめ
ここまで映画のあらすじと楽しむためのポイントをお伝えしてきました。
映画『インサイド・ヘッド』の魅力が伝わりましたでしょうか?
特にカナシミの存在についての答えは、私達の人生においても大変学びになる部分でもあり、大人が観ても涙してしまうこと間違いなしです。
ディズニーピクサーが贈る、心温まる感動の映画『インサイド・ヘッド』。
是非ご覧になってみてください。

インサイド・ヘッド / Inside Out
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感情さんたちの物語

引越し先でうまくいかない女の子の頭の中の喜び・悲しみ・怒り・嫌悪・おそれの5つの感情の話です。喜びさんが、悲しみさんがいると女の子が辛いからと彼女を抑えようとするんだけど、それも大事な感情だと気づくみたいなことがメーンストーリーです。女の子が思春期に突入、急な引越しなどで悩み、気持ちが沈んで頭の中の家族の島とか趣味の島とかが崩れているのがリアルだなと思いました。たしかに沈んでくると、もう何も考えられなくなって、他人の声が聞こえなかったり、趣味とかも楽しくなくなりますから。頭の中の感情を擬人化するというファンタジーな話ですけど、すごい現実の頭の動きとリンクしていたと思います。あと、メインの女の子だけでなく、たまに他の人の頭の中の感情さんたちも出てきて、それが面白かったです。大人になるとメーンの感情さんが人それぞれ違うみたいで、なるほど、それが性格を決めてるのねと思いました。わたしの感情さんは何がメインでしょうか。嫌味っぽい嫌悪かなとか考えてしまいます。頭の中の話と聞くと、ちょっととっつきにくいと思われるかもしれませんが、とてもわかりやすく子どもの気持ちの移り変わり、成長を描いていてとてもいい作品です。オススメです。