斬新な設定と熱い友情が魅力の学園ファンタジー
「魔入りました!入間くん」は、人間の主人公・鈴木入間が両親によって悪魔に売り飛ばされ、魔界で暮らすという非常に斬新なストーリーの漫画。アニメ化もされている大人気作品です。
絵柄が比較的かわいいイメージの漫画なので、若干子供向けに感じてしまう人もいるかと思います。
しかし実際に読んでみると、かなり設定が練りこまれている熱い学園友情ファンタジー作品で、大人でも十分に楽しめるんです。
人間が異世界に迷い込んでしまうという設定は良くありますが、まさか主人公が両親によって魔界に売り飛ばされるなんて思いませんよね。
売り飛ばされた魔界では虐げられるどころか、でろでろに甘やかされ可愛がられるというのも非常に斬新な設定で、第1話からその面白さに引き込まれてしまいます。
人間界の常識が通用しない魔界で、主人公・イルマが多くの悪魔たちと仲良くなっていくシーンは必見。
魔界は実力社会のため、「友達」や「親友」といった仲良しの関係を表す言葉が存在しません。
そんな環境にもかかわらず、イルマがクラスメイト達と様々な試練を乗り越えて「友達」になっていく様子はとても心に響きます。
人間の常識が通用しないからこそ、新しい価値観に触れて成長していく悪魔たち。
個性豊かな登場人物ばかりなのに、イルマの周りに集まる悪魔たちは非常に魅力的なんです。
またこの作品は友情だけでなくバトルもしっかり描かれています。
イルマやクラスメイト達の前に立ちふさがる、元祖返りという強力な悪魔たちとのバトルはハラハラさせられます。
バトルや試練のシーンでは、普段のかわいらしい絵柄から一転、美しくかっこいい絵柄で臨場感が伝わってくるんです。
もしアニメや表紙の絵柄を見て「子供向けかな?」と躊躇している方がいたら、ぜひ一度漫画を手に取って最後まで読んでみてください!